なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学 (角川SSC新書 216)

著者 :
  • KADOKAWA/角川マガジンズ (2014年3月10日発売)
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本棚登録 : 138
感想 : 12
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2014.8.31了読
この新書を読んで心理学の奥深さを知りました。もっと心理学について知りたいと思える一冊。例えば、無意識がいかに重要か。サブリミナル効果など、実際に心理学を学ばないと、実生活でこんなことが起きていると言うことが、わからないまま実生活を過ごしてしまう、意識しないところで自分の感情や選択(少しの)が変わり得ることがあることなど、大変勉強になりました。


サブリミナル効果(サブリミナルとは無意識のこと)
自分への好感度を高めたい時に自分をさりげなく(あくまでさりげなく)露出することは、間違いなく効果的。
さりげなく振る舞う
好ましく感じてほしければ、まずは赤色と青色を利用する。
牧歌的な風景をみると、私たちの体調は実際によくなる。
自然な風景を常時見られる環境にいる人は、ストレスレベルが低く自律神経活動が良好で、しかも注意力といった認知的能力にも優れている。
第一印象をよくする行動
うなずく、笑顔をみせる、大きく笑う
人は物語が好き
「物語仕立て」にすることでこんな地味なニュースが妙に頭の中にすっきりと入り込み、記事やそこで書かれている出来事に対して納得感や好印象を抱かせてしまう趣向になっている。
ピーク•エンドの法則
ピーク•エンドの法則は、単純に「ハッピー」で終われば良い、といっているのではない。エンディングにどれだけのインパクトを込められるか、そしてそのインパクトとは、その話がそこで完結せずに、未来へどうつながっていくか、それをどれだけ伝えられるかが重要。
認知的不協和
よい学校に進学したり、全国共通テストでよい成績をとったりする学生の特徴とは、「自制心の強さ」にあった。
自制心とは、筋肉である。
鍛えれば誰でも強くなる。使いすぎるとしばらくは機能しなくなる。
何かに興味持って好きになること、これこそが誰にでも、手っ取り早く、簡単にできるアンチエイジング。
「見たという意識もないのに好きになる」というザイアンスの閾下単純接触効果。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年8月31日
読了日 : 2014年8月31日
本棚登録日 : 2014年8月15日

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