「本」に対する在り方を、考えさせてくれる名書。
本と人の心の関係がどうあるべきか、教えてくれる。
祖父が亡くなり、古書店に取り残された主人公、夏木林太郎。そんな林太郎が不思議な喋る猫に出会い、本を救う冒険に出る。…
簡単にあらすじを述べるとこうなってしまうが、本当にこれだけではない。
たくさんの本への道筋、読者が新しい冒険に出るための布石が敷き詰められている。
世界的名著…、恥ずかしながら私は、ほんの数冊も手に取ったことは無い。
高校生の頃、世界史の知識として詰め込み、大学に入ってからも、ちょこちょこタイトルは聞いていたはずなのに。
この歳になってわかる。高校生の頃大苦戦しながら叩き込んだ文化史は、触れるきっかけのためにある。
それなのに、何故か手に取ろうとしなかった。
明治文学も、読もうとしてみたものの、文体が難しく、数ページで諦めてしまった。
読んだのは、こころくらいだ。
おかげで、夏川さんがあとがきで言われているような仕掛けには、なーんにも気が付かなかった笑。
だから、夏川さんの策略に乗って、名作に触れてみようと思う。まずは、最近名言が刺さったゲーテかな。
中高生の頃に課題図書だったものの、真面目に読まなかった老人と海、クリスマス・キャロルも本棚にある。読もう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月12日
- 読了日 : 2024年4月12日
- 本棚登録日 : 2024年4月12日
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コメント 2件
ゆうさんのコメント
2024/04/12
ゆうりさんのコメント
2024/04/15