カール・シュミットという評価の難しい思想家を上手くまとめている。新書の分量なので詳細な内容の紹介までいかないが、その分ポイントを掴み、紆余曲折のあったシュミットの思想が一望できる。
これまで前期の切れ味鋭い理論しか知らなかったが、ワイマール共和国の政治状況やナチス政権樹立がシュミットの思想に大きく関連していたとは予想外だった。
また、ナチスに迎合していた以上にシュミットの考えがナチスに近かったというのも新たな知見。
この本の紹介でナチス以後のシュミットの著作を読んでみる気が出てきた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
法・政治
- 感想投稿日 : 2021年4月13日
- 読了日 : 2021年4月13日
- 本棚登録日 : 2021年4月13日
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