カール・シュミット-ナチスと例外状況の政治学 (中公新書 2597)

著者 :
  • 中央公論新社 (2020年6月22日発売)
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カール・シュミットという評価の難しい思想家を上手くまとめている。新書の分量なので詳細な内容の紹介までいかないが、その分ポイントを掴み、紆余曲折のあったシュミットの思想が一望できる。
これまで前期の切れ味鋭い理論しか知らなかったが、ワイマール共和国の政治状況やナチス政権樹立がシュミットの思想に大きく関連していたとは予想外だった。
また、ナチスに迎合していた以上にシュミットの考えがナチスに近かったというのも新たな知見。
この本の紹介でナチス以後のシュミットの著作を読んでみる気が出てきた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 法・政治
感想投稿日 : 2021年4月13日
読了日 : 2021年4月13日
本棚登録日 : 2021年4月13日

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