2022年2月7日読了。
「今はわからなくても、ただ真っすぐに前を
見つめて、日々のことをおろそかにしなければ、
いつか必ず光が見えてくる。
すべては今の自分の心次第なんだ!」
行を終え、すでに二十年以上の時が経っていますが、
いまだに修行で使う鈴懸、梵天、手甲脚絆、編み笠、
提灯、水筒、そして杖を書斎に置いています。
役行者のお話
若くて勢いがあって自分が正しいと思ったら、
たとえ間違っていたとしても突っ走ってしまう、
そういう画の強さを持った若者の方が、
将来大化けをして素晴らしい悟りを得ることが
あると言われていることです。
いろいろなことを否定され、痛い思いをしながら、
自分なりに心を丸く整えていって、
悪いところを改めるという心構えがあるからこそ
ですが。そこをきちんとわきまえた若者は、
大きな悟りを得て、良いお坊さんになる可能性を
秘めています。
三十五年も前の話だと言って開き直ってしまうのは、
きっと心の深いところで反省していないのだなあと、
あの日のお師匠さんの言葉をふと思い出しました。
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- 感想投稿日 : 2022年2月7日
- 本棚登録日 : 2022年2月6日
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