「富江」や「うずまき」、「首吊り気球」「グリセリド」などの作品で知られる伊藤潤二先生の作品集。毎度思うけど、発想がホラーの域を超えている‼ どういう思考でこの話を生み出してるんだろう。ホラー漫画というよりも、一種の芸術的表現に近いと思う。そういう意味でも、やっぱり鬼才って言われるんだろうなぁ。
表題作「ブラックパラドクス」は連作ということもあってか、一話ごとに話の印象がだいぶ違う。ネタ的にはまとまっていないように見えるかもしれないが、だからこそ面白い! 「自殺志願者四人が計画を実行すべく集まった」――ここから、だれが最終話を予想できただろう⁉ 徐々にズレが生まれてくるのを感じるのは最高だし、あとやっぱり絵が好きだから、結局惹きこまれる!
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- 感想投稿日 : 2021年9月19日
- 読了日 : 2021年9月19日
- 本棚登録日 : 2021年9月19日
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