zerotester21さんの感想・レビュー

狂気の山脈にて 3　ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)

著者 : 田辺剛

• KADOKAWA (2017年7月24日発売)

　99円で購入( ´ ▽ ` )ﾉ

◯行方不明のゲドニー隊員を探して、漆黒山脈奥地へと飛行機を飛ばすダイアー隊長とダンフォース隊員。
　そこに先存生物（旧支配者）の巨大遺跡を発見すると、もうゲドニーのことなんかどうでもよくなっちゃって、謎の古代都市の探索に夢中になる。
◯後半はこの旧支配者文明の興亡を描いた「失われた創世記」編——これがもう圧巻としか言いようのない、壮絶な一大歴史絵巻（レリーフに描かれた絵だけで（滞在わずか数時間で）これら全てを脳内再構築できてしまうご都合、もといダイアーらの知能にも驚嘆(ﾟдﾟ)！）。
　もともとは外宇宙生物で、地球にやって来て超能力で文明構築→別種族ク・リトル・リトル族との大戦争が勃発→和平→大陸沈没でク・リトル・リトル族滅亡→奴隷生物シュゴスの叛乱→新たな侵略者ミ＝ゴウとの戦い、等々。
　
　凄まじい画力で緻密に描かれる、未知の生物たちの生々流転劇(ﾟдﾟ)！
　もう人間業とすら思えない出来(ﾟдﾟ)！
　頭がヒトデ型の宇宙人なんていう（全身がヒトデ型というパイラ人てのもいましたな）本来コントキャラにしかなり得ないキワモノですら、これだけリアルに（不気味に）（知的に）描きあげられるなんて(ﾟдﾟ)！
　これはもう、まんがという枠を超えて近代美術史に記録されて然るべき傑作と言っても過言ではない、と個人的に思った。
　もしノーベル美術賞というものがあったら真っ先に本作に受賞させてあげたい( ´ ▽ ` )ﾉ
（以下続刊）
2024/04/03
＃5088

感想投稿日 : 2024年4月4日

読了日 : 2024年4月4日

本棚登録日 : 2024年3月31日