プラネテス(4) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2004年2月23日発売)
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本棚登録 : 2528
感想 : 155
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クライマックスの感動はもちろんなのだけど、サイドエピソードとして書かれるフィー姉さんの話が本当に素晴らしい。社会から爪弾きにされた叔父の存在を忘れられず、非常時の世界の中でも懸命に反抗を続けるその姿は最高に痺れる。彼女の叔父が残した「オレと この世界と 狂ってるのはどっちだ?」という言葉は今も自分に抜けずに刺さったままでいる。世界や内面の矛盾や葛藤を描きながらも、それらを全て包み込む最後は本当に美しい。反抗すること、愛すること、気安く愛を語らないこと、宇宙はその全てを肯定する。明日を向こう。未来を向こう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2013年8月12日
読了日 : 2013年8月12日
本棚登録日 : 2013年8月12日

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