作者の占いが、やさしく背中を押してくれるようで好きなので、購入。
恋愛はもちろん、生きていく上での考え方、捉え方、という点で、凝り固まっていたものがほどけていくような言葉に満ちている。
恋は、どんな恋でも、自分の心を外界から隔てる皮が破れて、相手のほうに心が手を伸ばすようなできごとです。恋を失うことは、伸ばした手を切断される、ということです、とか、
自分からアプローチする片思いは、待っていても相手が好きになってくれることなどあり得ない、というある種の絶望、とか、
恋は、「今は足りないけれども、そもそも自分の中にあるべきもの」という不思議な何かを、相手が刺激したときに発生するもの、とか、
複数の異性と付き合う人は、恋をしているようで、実際のところ、「お気に入り」を選んでいるだけ、とか、
それでも、相手のことがどうしても気になったりするなら、そこには、あなたと相手をつないでいる「何か」がある、とか、
独身者は子供っぽく見える、という人はたいてい、その「子供っぽい相手」の中に自分の弱さを見ている、つまり子供を引き受けることができないほど、自分もまた幼い、とか。
人と人との関係性について、考えさせられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年12月20日
- 読了日 : 2015年12月20日
- 本棚登録日 : 2015年12月20日
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