三国志早わかりハンドブック

著者 :
  • 偕成社 (2005年4月1日発売)
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本棚登録 : 42
感想 : 3
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三国志演義の入門書としてはちょうどいい情報量でした。
ルビも振られているので、小学生から読めます。

ページをめくると、まず始めに三国志演義内で主要、重要となる人物を
厳選して軽く紹介しています。イラストもついているので
イメージもしやすくなっています。

紹介が終わった後、戦いを主軸に置いて三国志演義の世界と歴史を綴っています。
そのため、冒頭から多くの人物名が出てきますので
三国志演義を知らずに読むと、登場人物が多すぎて混乱する恐れもあります。
ですが、その対応策としてあるのが巻末から載っている(後ろから読む形)
三国志演義登場人物紹介一覧です。

知らない名前が出るたびに、後ろページで調べることが出来ますので
この人、誰?とならずに読み進めることが出来ます。

戦で見る三国志演義となっているため、人物の個性や考え方は
あまり描かれてはいません。巻末の人物紹介もあくまでざっくりとした
紹介になっているため、何故この人がこうしたのか、といった点は
少しばかり分かりにくくなっています。

とはいえ、三国志演義の全体の流れをざっくり知るには十分です。
個人的には、三国志演義の流れが書き終わった後にある、
『三国志あれこれ』が良かったです。
この時代、もしくは三国志以前の中国周辺がどうであったか。
政治や暦、官職はどうなっていたのかが分かりやすく書かれています。
中でも官職はとても細かく書かれ、三国志演義だと誰がどの官職だったかも
書かれているため、非常に勉強になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三国志
感想投稿日 : 2020年9月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年9月22日

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