楊令伝 14 星歳の章

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713633

作品紹介・あらすじ

神行太保、忍び奔るは険峻の路。看だ視よ、朧なる淡き光を。

感想・レビュー・書評

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  • ほら見ろ!また急にバタバタ死にだした!
    もうページめくるたびに誰が死んでるやん!
    って流石にそれは言い過ぎの巻の十四でおます

    もう完全なる帳尻合わせやん
    なんだもうあれか?百八星皆殺しにする気か!それがライフワークか!

    そして楊令が目指す国、梁山泊が目指す国の全貌がついにはっきりしました
    楊令なりの『替天行道』なのは分かるんだけど
    これちょっとあれよね北方謙三アニキの完全なる理想論よね
    実現すればもちろんすんばらしいんだけどちょっと難しいてか無理よね
    まず為政者がとんでもない聖人じゃないと無理
    分かりやすく言うとわいクラスの聖人じゃないと無理
    人間の欲って底がないからね、悲しいけどそれが現実なのよ

    でもほんと全共闘世代ってほんとそういうところあるわよね(急におネエ)
    まぁ、小説なんでね
    そういう国があってもいいんだけど、『岳飛伝』があるってことはやっぱり楊令の国造りはうまく行かなかったんだろうな〜

    よーし!いよいよ次は『楊令伝』最終巻!
    気合い増し増しで行くぜ!

    • ひまわりめろんさん
      クマさん

      私がっつり★5ですけどねw
      むしろこういうお話しは大好物です
      政治の話が嫌いなのは土瓶さんです(告げ口)
      土瓶さんには向かないで...
      クマさん

      私がっつり★5ですけどねw
      むしろこういうお話しは大好物です
      政治の話が嫌いなのは土瓶さんです(告げ口)
      土瓶さんには向かないですね絶対!
      2024/03/04
    • ひまわりめろんさん
      土瓶さん

      ちょっと何言ってるか分からないです
      土瓶さん

      ちょっと何言ってるか分からないです
      2024/03/04
    • 土瓶さん
      あっ。ズルっこだ! 直したな~ヽ(`Д´)ノプンプン
      あっ。ズルっこだ! 直したな~ヽ(`Д´)ノプンプン
      2024/03/04
  • 水滸伝の時とはまた違う気持ち。梁山泊が勝ってほしい!その気持ちは変わらないけど、勝ったとしても万歳だけできないというか。そんな気持ち。行末を見守りたい。

    李英…………
    志を疑ってしまったこと謝りたい……
    さすが、李応の息子……
    開いた口、塞がらず……

    戴宗も。梁山泊の男は腐らない。
    これまた志を疑ってしまったことを謝りたい。

    李媛ちゃんまで。兄弟は一緒に殺さないって替天行道で北方さん言うてたのに!!!嘘つき!!!!
    仲直りさせてあげたかったよ!!!!!!

    燕青は人の悲しみを背負い続けて生きてる。
    郝喬はそれでも好きなんだね。
    人生は悲しみだけじゃないよきっと。

    公孫勝、泣いたのは林冲の死を知った時だけ。
    言葉が何も出ません。
    張横、童猛、阮小ニも。水滸伝からの同志が死んでいく。年齢の関係もあるけど。辛い。

    郭盛ーーーーーーー。
    郭!!盛!!!!!!!!!!!!
    楊令が、悲しくないわけないのに。隠すしかないもんね。頭領だから。
    郭盛は自分のことをそんなにすごくない。戦場から動かない、っていうことしかできないって言ってたけど、水滸伝シリーズで一番大きく長く歩兵を指揮してたんじゃないだろうか。大好きな人。。。

    史進はずっと健気なものに守られている気がする。
    それは乱雲、郭盛、お父さん、朱部、魯智深、王母、そして自分の強さ。
    だからこそ、自分だけ生きているのが辛いんだろうな。史進には死んでほしくない。でもなぁ。

    遂に次は最終巻。

  • やはり北方ワールドに引き込まれた!前にのめり込むように本を貪り、そして号泣。男ならと言いたいのかもしれないが女性でも共感は得られそうな気がする。日本にも多くの中国人がいてこの本を手にとっていると思う。どんな思いで見ているんだろうか?

    誰もいじれない禁断の書とも言える「水滸伝」を北方流に解釈して書き上げて続編

    水滸伝のエンディングで梁山泊にこもる全ての人の命ともいえよう「替天行道」の旗を宋江から渡された青面獣楊志の子、楊令。

    序盤戦はいくつもの愛を受け育った楊令が幻王と名を変え、水滸伝とは異なる人格を見せる。生き残った史進、呼延灼、張清らが残存勢力を維持して楊令を首領として迎えると同時に再建を果たす!ここからが悲劇の連続だった。

    水滸伝の中で地方軍の将から梁山泊入りした呼延灼将軍。梁山泊では常に本隊を率い全面の敵と向かい合っていた楊令伝においても役割は同じなのだが、老いに加え息子の凌が梁山泊入りをしていた禁軍の童貫将軍との決戦の折に宿敵趙安将軍を打ち破るが、一安心もつかの間で息子の凌の背後へ5000の騎馬隊が襲いかかろうとしていた。

    初めて父が息子の背中を守った。息子は父が背中を守ってくれてるとは知らずに…「行くな!」読みながら呟いていた。呼延灼はただ1騎!5000の騎馬隊を止め散っていった。凌に双鞭をあずけて……涙止まんないから!これを書こうと頭の中で考えているだけでもこのシーンは泣けてくる。

    激しい戦の中で父親としての優しい顔を見せた張清。

    前作で片足を失うも片足での騎乗で禁軍を悩ませた馬麟。

    元盗人上がりの鮑旭は部下の損害が最も少ないとされる名将であったが、呼延灼と同じように部下を守り仁王立ちの末に散っていく。

    呉用に公孫勝や戴宗などは憎まれ役をかいながらも若者を育てるそんな役回りの末にやはり身を挺していく。

    張橫の息子で楊令を影から支える青騎兵の張平や、弓の名人であった花栄の息子の花飛麟

    この幾多の勇士のひとりひとりの生き様を描ききった作品に言葉はいらない。ただ読むたびに思い出すたびに涙がこぼれてくる。エンディングで楊令が死に、ひとり残された史進…彼の苦悩は岳飛伝に続く……

    生涯でこれだけ泣けた小説はきっとあとにも先にもないことだろう!

  • 図書館で借りて読んだ。
    あと1巻かと思うと名残惜しい。
    李英は最期まで志を貫いたけど、不運というか、巡り合わせが悪かったなあ。

  • 南宋の戦闘始まる。
    李英、皇帝の暗殺に失敗し自裁。
    戴宗、通信網を作った苦労人。青連寺のボスと刺し違える。

  • ついにあと最終巻のみ。
    ほぼ無敵と思えるが。

  • 力(軍)でなく商(民)の国。自由市場。

  • 今の、現代の僕らに近い人は、李英なんじゃないかって思う。
    大好き、李英!

  • 第14巻読了

    童貫との決戦でかっこよかった『まんなかの漢 郭盛』が、残り2巻というところで退場。そして酒浸りの戴宗もきちっと仕事をした。水滸伝からの古い人がこれでもかと、最期を迎え、最終巻へと続く。
    ん~・・・頁をめくるのが勿体ないと感じる巻だった。

  • 交易の道が成功した梁山泊が、次は自由市場を開き、既存の国家を脅かす存在になっていく。そして、国の統治を否定された南宋が大規模な攻勢を仕掛けてくる。この巻は久しぶりに大きな戦。戦闘の描写が短い文章をつなぐ北方流に合っていて迫力がある。そして、古くからの登場人物も次々に死んでいく。いよいよ終わりが近い。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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