ハロワ!

著者 :
  • 集英社
3.22
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本棚登録 : 385
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714197

作品紹介・あらすじ

就職相談員だって、「仕事」探しに悩む。次々訪れるワケありの求職者たち-めんどくさいけど、憎めない。ハローワーク勤務・28歳男子の奮闘を描く、「お仕事」青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • ハローワークが舞台のお話。
    傾聴って境目が凄く難しいんだなと思った。
    人生相談や、話を長く聞くだけじゃなくて。
    そして、コロナという、こんな時代だからこそ
    職業観を考えた。

    職人さんの話は唯一、ほっこりした。

  • もっと相談員の仕事について貫いて書かれていたらよかったかなあ。もちろん相談員さんにも恋愛などのあれこれはあるんでしょうが、仕事面でもあまり深みを感じず、恋愛についてもなんだか中途半端、全体的になんだか物足りない印象です。
    ただ、読みやすい文体なので読むのは苦ではありませんでした。

  • ハローワークに就職相談員として働く沢田信を主人公としたお仕事小説。表紙からはとても爽やかで明るいイメージがありましたが、お仕事小説につきもののスカッとするものはなく、意外とドンヨリした気分にさせてくれる内容でした。それはハローワークという現場のイメージによるものか、信の中途半端な恋愛のエピソードのせいか…確かに何事も全てがうまくいく訳じゃないよね。と、ある意味、現実味のある話でした。

  • ハローワークの相談員として働く信が求職者や同僚と向き合い成長していく話です。相談員の方っておじさまなどが多いイメージがありましたが、若い方もいらっしゃるんですね。求職者には様々な事情?わがまま?があり、その中でも成績を求められる相談員の方って大変だなと思いました。現実はここまで向き合ってくれるのですかね??私の大好きなお仕事小説でハローワーク相談員の裏側を覗けた気分です^^

  • ハローワークの相談ってここまでしてくれるの?何度か行った事あるけど全然想像がつかない。まぁ小説だからってのもあるんだろうけど…求職活動しててハローワークにスカウトされたとか、肉体関係なくてもほぼ不倫だとか。ちょっとイライラさせられる部分もあった。求職者のキャラも濃すぎ。

  • 2014.7.8 読了

    お仕事小説。
    ハロワの相談員。

    主人公のキャラが かなり好感もてました。
    結構 好きな感じです。

    主人公 沢田信。
    信 目当ての求職者たちも
    最初はウザいけど、
    だんだん かわいらしくなってくる。
    てか、ほんとに こんなん
    おるんかなあ?

    短編なんだけど、確実に月日が経ち
    信も成長し、周りの状況も変わっていく。

    ちょっと いらんなぁと
    思う話もあるにはあったけど、
    おしなべて 面白かった。


    これで終わりなんて
    もったいないなぁ。

    続きが読みたいです!

  • カスヤナガトさんのイラストが好きなので借りた。…なんだこりゃ。想像と全然違うんだけど!最初の方は想像通りのお仕事小説だったのに恋愛が絡みだしてからおかしくなった。この本に恋愛は必要?最後もなんか後味が悪い…。沙織のキャラクターも中途半端。最後までお仕事小説として突っ切って欲しかったかな。2011/553

  • ハローワークに勤め出した若者が、多種多様な相談者の相談に乗って、成長していくストーリー!!
    と、思ったら、主人公が不倫まがいのことを始めたりして、ぜんぜん先が読めない。
    最後も後味わるくて、驚き通しだった。

    久保寺さんの作品は世界観が独立してる感があった。しかし、この作品はいたって普通な感じで、それに対しても驚いた。

    肩すかしをくらったような気持ちにもなった。

  • 爽やかな話になればと思ったけれど
    ちょいちょい暗いというか。
    主人公も成長してるようですが、
    わりと最初から完成されている感がある。

    一話完結なのでよみやすいです。
    話ごとに主人公が対応する相手が変わる感じです。

    最後には前向きに締めくくられて少し爽やかには
    感じるようでもあるけれど、
    なかなか生活に密着する仕事を扱うのは難しいのだな、と思いました。

  • 最終話が印象的だった。病んでしまった人物がつらくて、胸に迫った。

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。立教大卒業。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞、「ブラック・ジャック・キッド」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、「すべての若き野郎ども」でドラマ原作大賞特別賞の新人賞三冠を達成。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』『中学んとき』『青少年のための小説入門』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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