- Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104778010
作品紹介・あらすじ
世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔は、プログラム開発者の中に、10年前に夭折したはずの天才科学者・フランシーヌ・オハラという名前を発見する。本物なのか?同姓同名の別人か?訝る祐輔の前に現れたのは、紛れもなく祐輔の知るフランシーヌその人、そして彼女の姿をそっくり真似てつくられた、窮極のアンドロイド「人形」だった。混乱する祐輔に、彼女はとあるゲームを提案する。迷走するゲームの果て、祐輔は密室に幽閉され、フランシーヌは祐輔の作ったロボット・ケンイチに射殺されてしまう-。
感想・レビュー・書評
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デカルトから勉強しないとこの本の良さは分からないんだろうな
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作品解説(帯より):『パラサイト・イヴ』から10年。あの瀬名秀明が、新たなる「脳と心」の謎に挑む! 奇妙な密室に閉じ込められた科学者は叫び、<ぼく>は、彼を捜してさまよう――。 人工知能は、自らの意思で「殺人」を犯すことができるのか? 人間と機械の教会は、「心」はどこにあるのか?
「デカルトの密室」をようやく読み終えました。いや~、長かった。
作品についてですが、「だるい」です。無駄に思える(多分実際に冗長だと思う)引用が多数出てくるので、テンポは悪くなりっぱなし。作品の性質上しかたないのかもしれませんが、5W1Hがかなりわかりづらい。同じく背景描写も微妙……。
しかも、「以前○○の時に××した」という意味不明な文章が多数出てきます。(あとがきによると「メンツェルのチェスプレイヤー」の続編らしいんだけど……。帯にある「パラサイト・イヴから10年」っておかしいじゃん!)
ジャンルもミステリーということですが、どこら辺がミステリーなの? って感じです。哲学もしくはテクノロジーとして読むのが一番おもしろいのではないでしょうか。
よほど頭の良い人でなければ、一日で読むのは難しいと思います。気軽に読める小説を求める方にはオススメできません。 -
SF作品。難解すぎて、ラストがよくわからなかった。
けれど面白かった。 -
ヒト型ロボットが実用化された社会
ロボットに心は存在するのか
人間の意識は密室から解き放たれる事ができるのか
内容がAIなだけに、人物に深みを感じられない(わざとかもしれないけど)
ワタシの脳ではついていけません~~ -
世界的な人工頭脳コンテストに参加した『尾形祐輔』は、十年前に人前から姿を消していた天才科学者『フランシーヌ・オハラ』と再開する。その彼女の仕掛けたゲームにより祐輔が密室に捕らわれている間に、彼の作ったロボット『ケンイチ』がフランシーヌを射殺し、その時の映像を再生するプログラムが何者かによりネットにアップされる。それは再生を繰り返すごとにネット上で変化をともないながら増殖していった。
タイトルからするとミステリーのようだけど、実際はSFかな。
ロボットに考えることは出来るのか?とか、決して嫌いな分野ではないのだけれど、ここまで難解な文章が続くとちょっとねぇ・・・。ちょっと作者の独りよがりな感じがする。
さらに、主要人物の誰にも心情を寄せることができなかったばかりか、『フランシーヌ』や『真鍋』に至っては理解不能を通り越して気味が悪い。
結局最後まで何が言いたいのか分からずじまいで、もやもや感だけが残ってしまった。 -
ロボットには心があるのか??
小説家でロボット開発者の尾形と作られたロボット、ケンイチとパートナーの玲奈のシリーズ。
瀬名氏のこのシリーズは好きで結構読んでいるのだが、理解はあまり出来ていない。
難しいと面白いは比例しないというあるアンケート調査が有名なのだが。
2001年宇宙の旅から始まり、不思議の国のアリス、デカルト、指輪物語。
一体閉じ込められたのは誰で、何処から抜け出そうとしているのだろう?? -
登場人物の説明口調が長すぎる。話が難解でこの物語について行ける人は限られるんじゃないかと思う。
ロボット、もしくは、人の意識の話。「考える」とはどういうことかとか。
HONDAのASIMOのCMが言及されている。CMで表現されている世界が理想の未来像なんだと。それについては、同意するけど。 -
科学書より小説が面白くないのは‥テーマと小説上の技法の両面でチャレンジしすぎてしまった感がある。ところどころのトピックの面白さとか、これだけの内容を破綻無くまとめあげる力量は素直に感嘆するけど『面白かったか?』と聞かれると‥