勇猛なるジャレグ (ハヤカワ文庫 FT フ 13-1 暗殺者ヴラド・タルトシュ)
- 早川書房 (2006年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150204082
感想・レビュー・書評
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ドラゲイラ族の都に暮らす少数民族である「人間」であり
暗殺を生業とするヴラド・タルトシュの物語。ストーリーは
ミステリ要素を含むハードボイルドといった風で悪くないの
だが、それ以上に少しずつ顕わになる世界設定が興味深い。
遺伝子操作と輪廻転生が共存し、カント寺院よろしく蘇生に
お金がかかったり蘇生できない殺し方があったり、家同士の
複雑な権謀術数が張り巡らされたりと、これでもかと要素を
ぶち込みながらきちんと1つの世界観にまとめあげている。
まだまだ明らかになってない謎も多く、とりあえず翻訳の
出ている残り二巻が楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「異世界ハードボイルド」らしい。読み終わった時は正直そこまで面白いとは思わなかったんだけど。伏線が気になってシリーズ買い決定〜。
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「勇猛なるジャレグ」&著者ブルーストは、ほとんど日本初登場。
主人公である、妖術と呪術を扱う暗殺者ヴラド・タルトシュの一人称で語られる物語は、ファンタジーなのにどこかハードボイルドっぽい。
ジャレグとはヴラドの半身ともいえる使い魔の生き物であり、ブラドの世界を束ねる12家(各々動物の名前が付いている)の一つであり、ヴラドの所属の名前でもある。実際「勇猛」なジャレグとは何を指すのか、読み終わると判る。
どっぷりファンタジーなのにちょっと東洋風の所もあって、なかなか面白かった。続巻が楽しみ。 -
東欧風味かなり、いいです。