知識ゼロからの般若心経入門

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344901551

作品紹介・あらすじ

般若心経は二六二文字の短いお経ですが、最初の一行にすべてのエッセンスが込められています。たった二五文字でおわり。これさえわかればいいのです。観音様が「深い智慧の完成」をなされたときに、すべてが「空」だとわかって、あらゆる問題を解決されました。あなたも、観自在菩薩のように「空」をわかって、苦しみや災難を克服しなさい。これこそが般若心経の教えのすべてなのです。

感想・レビュー・書評

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  • うっかり衝動買いしてしまったのは、冒頭のまんがとイラストだらけな読みやすさに負けたため。
    字が少なくて絵が多い・・・のは、すぐに読み終わる+わかりやすい・・・けれども、ちょっと損した気もします。
    でもやっぱり分かりやすいです。
    お布施は心がこもっていなければダメ。
    疲れている時は、渋々席を譲るより、ごめんなさいという気持ちで座っている方が正しいお布施だという考え方には、目からウロコでした。

  • 般若心経の手引きとしてはとても読みやすい本でした。まさに入門でやさしく説いてくれております。知識0から1くらいにはなったと思いました。

  • 般若心経について、基礎から良くわかりました。般若心経の聞き方が大きく変わりました。たくさんの人に知ってもらいたい内容だと思います。

  • 図書館で見かけたので、手にとりパラパラ読みました。
    読みやすいし内容もわかりやすく説明しているので入門編としていいと思います。

  • ゆるゆるこそ真理!と納得しました

  • 般若心経で説かれている考え方をイラストや漫画を多用しながらわかりやすく解説した上で、最後に実際の般若心経を現代語訳するという構成。理解しやすく覚えやすい。
    解釈は著者によりそれぞれな部分があるのだなと感じたりも。

  • なるようにしかならないのだから、世の中にも自分にも一切関わらず放置すればいい。自分が殺されようとしても黙って殺されろというような無茶な教え。念仏に近い思想なのかと感じたが上座部の教えを完全否定しているからそうでもない。ちょっと釈迦の教えだとは信じられないほどの衝撃を受けた。
    なお法相宗、天台宗、真言宗、禅宗などがこの教えを拠り所としている。

  • 般若心経の空についてちゃんと知りたくて知れたので満足。でたらめ、あきらめ、いい加減というのを知って楽になった気がする。
    欲は少なくというのはちょっと耳が痛いが、布施は自分が感謝しながらやるというのは実践出来そうだ。

  • 楽になる考え方。

  • 以前、同じ著者の「禅入門」を読んでいたことを、同じイラストを見て思い出しました。
    興味しんしんながらも、なかなかその意味が理解できていない般若心経。
    そもそも、お経には詳しくないため、一から学ぼうと思いました。

    お経とは、死者を弔うため、魂を極楽へと導く言葉なのかと思っていましたが、釈迦の教えの口述で、死者を慰める文句ではなくどうやって生きたらいいかというアドバイスだと知って驚きました。
    そもそもの定義からして、まるきり勘違いをしていたわけです。

    般若心経は、大乗仏教の根本思想を短く解き明かしている内容。
    と聞くと難しく感じますが、悩みをなくす方法について説いているのだそうです。
    さまざまなパターンがあり、現在流布しているものは、玄奘が7世紀に訳した262文字バージョンだということです。
    浄土宗と日蓮宗以外のほとんどの日本の宗派で読まれるという、かなり宗派の垣根を越えたオールラウンドなものであると知りました。

    難解な言葉が綴られていますが、有名な「色即是空」の「色」とは恋でなく、存在の意味だそうです。
    また、「空」とは宇宙の真理であり、仏の物差しでものを見ること。
    存在論的には「空」とは「デタラメ」であり、認識論的には「あきらめ」になるのだそうです。

    あきらめというと、マイナスイメージがありますが、本来は物事の本質をあきらかにするという意味なのだとか。
    デタラメ、あきらめ、いい加減、この三つのスローガンが、般若心経の精神なのだと書かれており、びっくりしましたが、なんだかとても気楽に感じられるようになりました。

    そもそも小乗(上座部)仏教と比較して大乗仏教のあり方を説いているこのお経は、いろいろなことを分析する小乗仏教の小難しい教えを全否定し、それらはまったく意味がないとしています。
    お経の中にも、こと細かく否定していく部分がありますが、それが小乗仏教の理念を指示しているものだと知りました。

    このお経では、舎利子(シャーリプトラ)が諭されている形になっていますが、それは彼が小乗仏教の代表的存在とされているからだとのことです。
    また、諭しているのは、師匠である釈迦だと思っていましたが、観自在菩薩とされているようです。

    「般若波羅蜜」のところで、これまで気になっていながらも、はっきり意味がわからなかった「六波羅蜜」の説明がありました。
    「波羅蜜」とは、彼岸(悟り)に至ることやその方法で、「六波羅蜜」とは、「布施、持戒、忍辱、精進、禅定・・・そして智慧」を示しているのだそうです。
    六波羅蜜寺の意味がわかってきました。

    知らないことや、勘違いしていたことが多く、読んでいて驚きの連続でした。
    なんとなく知っているようでありながら、その実、般若心経についてほとんど知らなかったということを実感します。

    私のように、ぼんやり把握しているだけの人は、かなり多いのではないでしょうか。
    そういった人たちにとって、格好の参考書となっています。
    ひろさちや氏の本は、イラストも多用され、わかりやすいため、今後もチェックしてみようと思います。

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著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』(春秋社)、『釈 とイエス』(新潮社)
『自分が変わる』(世界文化社)、『宗教激突』(ビジネス社)など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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