([こ]4-1)アンハッピードッグズ (ポプラ文庫 こ 4-1)

著者 :
  • ポプラ社
3.46
  • (6)
  • (24)
  • (33)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 186
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122747

作品紹介・あらすじ

幼稚園からの知り合いである真緒と岳は、パリで犬の弁慶と共に同棲している。恋人のような、ただの腐れ縁のような関係の二人。ある日、岳は空港で置き引きにあって困っていた日本人のカップルを連れてアパートへ帰ってくる。パスポートが再発行されるまで、と二人をしばらくの間部屋に泊めることにした真緒と岳。奇妙な同居生活は、
ある偶然のいたずらを境にして、四人の関係を微妙に歪ませてゆく……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • フランスで過ごす曖昧な恋人関係を続ける二人のもとに新婚旅行でトラブルに巻き込まれた二人が現われ、さざ波を引き起こす。
    異国での生活、犬との生活を堪能したり、面倒で切ない恋愛を体験できるお手軽な小説です。実際には中々経験できないけどいつかは海外に住みたいと考えてしまいます。
    主人公は誠実かつ乾いた部分もあるけど、最後に戻ってきたパートナーには今後も振り回されてしまいそうですね。何時でも別れることが出来そうな冷めた恋愛も身軽でいいかも。
    料理や飲み物がさりげなく扱われて読んでいるあいだ無性に読みたくなる。自宅など、温かい飲み物が補給出来る環境で読みたい。

  • 新婚旅行でパリに来た日本人カップルが置き引きにあいパリに住んでる日本人が助けて家に泊まらせてあげた。街を案内してあげてる時に妻と相手の男が迷って遅くに帰ってくる。そして、別の日にも一緒にいて抱き合っていた。何が起こるのかわからないのが運命だと思った。

  • なんか、救われない話だったな…

  • パリを舞台にした小説。「サクリファイス」を読もうと思っていたのに、表紙の犬に釣られて、ついこちらを先に手に取ってしまった。
    犬の世話をしに来ないか?とパリに誘う男。ろくな男じゃなかろう、けどそういう男はかっこいいしもてる。

  • 背徳のパリ

  • サクリファイスが良かったので期待して読んだのですが…。感情の推移も話の展開も今一つに感じます。恋愛小説か?

  • まさにフランス的な物語。もやもやすることもあるけど、岳の優しさにぐっとくる。ひとりでのんびり読みたい本。睦美だけが好きになれない。

  • 長い間共に暮らすと岳と真緒みたいな距離感や諦めみたいなものも特別じゃなく出てくると思う。
    そんな中で過去の自分が通ったまだ不安定な地点にいる宏之と睦美に出会うことで気持ちが揺すぶられることもあるはず。
    本当に弁慶の純粋さに救われる。ナイトがいてくれてよかった。
    完璧じゃないからこそ寄り添う生き方もあると思う。
    睦美だけはどうしても好きになれないので結末納得です。

  • なんというか、可もなく不可もなく、お洒落でもなく、気張りすぎてもおらず、普通に普通の恋愛小説。手ごたえ歯ごたえ全くなし、褒めるとこも貶すとこもまったくなし、何かを訴えたくて書いた小説なら見事な落第点だが、そういう手ごたえのなさを意図したんであればすげえ筆の冴えである。

    近藤さんって時々こういうの書くよなぁ。

  • 2014/05/19再読。
    パリで暮らす幼なじみのガクとマオ。
    そこに一組の新婚夫婦がやってくる。

    ガクとマオの距離感、新婚夫婦の不安定さ、パリの空気感が良かった。

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

近藤史恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×