原発と祈り 価値観再生道場 (ダ・ヴィンチブックス)
- メディアファクトリー (2011年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840143264
作品紹介・あらすじ
いまだ続く原発問題をどのように捉え、震災後も不安が続く日本でどのように暮らしていくのか。悲しみや怒りにとらわれて心が壊れてしまいそうな時、心と身体を整えるための「祈り」の力とは?-。
感想・レビュー・書評
-
内田樹氏と名越康文氏の対談は相変わらずおもしろい。
脱線し、予想を裏切るような展開になりながらも心に「すっ」と響く言葉の数々。
僕らは散々原発の恩恵を受けたきたのに、ダメになったとたん排他的になるのはいかがなものだろうか。人類のエゴをその身いっぱいに背負った原発に対して、「祈り」を捧げたという橋口いくよ氏の行動を皆もっと見習うべきだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名越先生と内田先生の「祈り」を主題にした軽快トーク。祈りとか身体性については、この数年学びっぱなしです。
-
「祈り」というキーワードは、これからの日本の行く末において重要な意味を持つかどうか。経済的合理性を再優先にした結果、「速い・安い・ウマい」一辺倒な世の中になっているが、それに対するカウンターとして儀礼・祈祷が強い意味を持ち始める。それはすなわち、人々が古来から所有していたであろう霊性や身体性の再獲得を意味する。
理屈や目に見える現実性だけで生き延びれるほど、世の中は単純じゃないのだろう。少し立ち止まって考えてみたい。 -
すっごく腹に落ちる内容。
-
根本的なところだと思う。
日本の大切な部分が欠如されてきた。 -
後半の「ショッカー化する人々」のくだりは秀逸だ。
ヒーロー物を見る時の視点が大きく変わった。
http://big-river.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-aa51.html -
私も東日本大震災で人生観が変わってしまった一人ですが……
何だか人間のイヤな部分ばかり目についてしまってショックだったんですよ〜。
原発反対派の話を聞くにつけ、『原発建てないと間に合わない様な世の中にしたのは誰なの!?』って思っていたんです。
しかし、『原発と祈り』のくだりを読んで、自分の持っていた違和感が薄れてきました。祈りの気持ちを持つという視点はいいですね。