原発と祈り 価値観再生道場 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840143264

作品紹介・あらすじ

いまだ続く原発問題をどのように捉え、震災後も不安が続く日本でどのように暮らしていくのか。悲しみや怒りにとらわれて心が壊れてしまいそうな時、心と身体を整えるための「祈り」の力とは?-。

感想・レビュー・書評

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  • 内田樹氏と名越康文氏の対談は相変わらずおもしろい。

    脱線し、予想を裏切るような展開になりながらも心に「すっ」と響く言葉の数々。

    僕らは散々原発の恩恵を受けたきたのに、ダメになったとたん排他的になるのはいかがなものだろうか。人類のエゴをその身いっぱいに背負った原発に対して、「祈り」を捧げたという橋口いくよ氏の行動を皆もっと見習うべきだ。

  • 名越先生と内田先生の「祈り」を主題にした軽快トーク。祈りとか身体性については、この数年学びっぱなしです。

  • 「祈り」というキーワードは、これからの日本の行く末において重要な意味を持つかどうか。経済的合理性を再優先にした結果、「速い・安い・ウマい」一辺倒な世の中になっているが、それに対するカウンターとして儀礼・祈祷が強い意味を持ち始める。それはすなわち、人々が古来から所有していたであろう霊性や身体性の再獲得を意味する。

    理屈や目に見える現実性だけで生き延びれるほど、世の中は単純じゃないのだろう。少し立ち止まって考えてみたい。

  • 「価値観再生道場 本当の大人の作法」発売記念イベント
    内田樹さん×名越康文さん×橋口いくよさん
    第一部:サイン本受け渡し&握手会
    ■開催日時:2013年4月11日(木)18時30分 ~19時
    ■場所:ジュンク堂書店西宮店 特設スペース
    第二部:トークイベント
    ■開催日時:2013年4月11日(木)19時15分 ~20時15分
    ■場所:ジュンク堂書店西宮店 カフェクローチェ(閉店後)
    http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-nishinomiya.html#20130411_event

    「本当の大人の作法」については↓をご参照ください。。。
    http://booklog.jp/users/nyancomaru/archives/1/4840151261

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    「震災後の世界で、日本人の心・体・知を鍛える指南書・不安と混乱に負けないこころをつくる法

    この震災は私たちに一体どんな問いを投げかけているのだろうか。思想家、精神科医、作家が緊急鼎談。原発問題をどう捉え、震災後の世の中をいかに生きるか。怒りや正義ではなく祈りの力を原動力に、日本人の心・体・知を鍛え、ととのえるための対話集。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載「価値観再生道場 これなんぼや?~東日本大震災緊急スペシャル鼎談」をまとめて書籍化。内田 荒ぶる神の火を鎮めるには、ちゃんとした鎮魂、「原発供養」が必要なんだよね。それは廃炉の作業にかかわる人にも繋がってくる。名越 「祈ることしかできませんから祈ります」っていうネガティブな祈りは効かないんですよ。すごくポジティブなもののようにして捉えてやっと効きだす。僕ら煩悩の塊だから。橋口 原発にはもう祈らずにはいられなかった。祈るべきだと心から思ったし。祈るしかできないなんて、ひ弱なこと言ってられないんです。(第3章「原発と祈り」より)内田「ゴジラ」を「原発」に置き換えると福島の原発と同じ話になる。名越 ウルトラマンって仏さんみたいな顔してませんか? 橋口 ゴジラと原発供養が、つながるんですか? (第2章「ゴジラと原発」より」

  • すっごく腹に落ちる内容。

  • 根本的なところだと思う。
    日本の大切な部分が欠如されてきた。

  • 40年間働き続けた原発に感謝を、祈りを。
    そして鎮魂の儀式を。

    どういう心持ちでいたら、暗く重いものに足を引っ張られずに済むのか。
    明るくさばさばして充実した方向へ向かえるのか。
    それがわかる一冊だと思います。

    「辺境ラジオ」で語られたことと重複してはいますが、
    何度聞いても何度読んでも、いいものはいい。

  • 後半の「ショッカー化する人々」のくだりは秀逸だ。
    ヒーロー物を見る時の視点が大きく変わった。
    http://big-river.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-aa51.html

  • 私も東日本大震災で人生観が変わってしまった一人ですが……
    何だか人間のイヤな部分ばかり目についてしまってショックだったんですよ〜。

    原発反対派の話を聞くにつけ、『原発建てないと間に合わない様な世の中にしたのは誰なの!?』って思っていたんです。

    しかし、『原発と祈り』のくだりを読んで、自分の持っていた違和感が薄れてきました。祈りの気持ちを持つという視点はいいですね。

  • まさに言霊、呪い、祈りといった原始部分とこの現在の状況の融合というか。ううむ。

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