小野竹喬 (ちいさな美術館)

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  • 青幻舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861522291

作品紹介・あらすじ

小野竹喬の芸術

竹喬の絵を見ると心が癒されるという声を聞く。人は必ずしも芸術から強いメッセージを得ようとは思っていない。自然と素直に向き合い、その自然から与えられるものを心の内に溶け込ませ、純化して表わす、それが竹喬の芸術である。

小野竹喬は明治22(1889)年、岡山県笠岡市の商家に生まれた。明治36年京都の竹内栖鳳に師事し、「竹喬」の雅号を貰う。明治44年に京都市立絵画専門学校を卒業。このころ日本画の写実表現の可能性を探り、印象派以後の西欧近代絵画と南画を融合する。

昭和初期から古典研究を通して大和絵に関心を持つ。戦後は自然の素朴な変化に目を向け、澄みきった色彩の世界を展開する。昭和41(1966)年の《宿雪》、42年の《池》は、洗練された画技と深い精神性を示した。昭和51年の《奥の細道句抄絵》は詩味の豊かさを若々しく描いた。また「茜空の画家」の名で呼ばれる。昭和43年に文化功労者となり、51年には文化勲章を受章。昭和54年、89歳で逝去。

上薗四郎(笠岡市立竹喬美術館館長)−序文より抜粋−

感想・レビュー・書評

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  • 岡山出身の小野竹喬。文人趣味の南画から西欧の印象派風まで幅広い足跡を見ていると、近代のもがくような日本画壇の歩みに重なります。それでも、竹喬は比較的若い頃から画風が定まり、それを極めていく人生に見えました。暖かくて穏やかな色彩、ポップな感じが素敵です。巨匠の谷間に咲いた可憐な花でしょうか?手元に置いて飾りたくなる、愛おしい作品が数多くありました。

  • 欲しい本。
    わりと好きな画家さんなのですが、まだ画集を持っていないので、とりあえず安価なのを一冊でも、と。

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