ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る

制作 : 川口 恵子 
  • ナナロク社
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本棚登録 : 279
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904292068

作品紹介・あらすじ

日本でもっとも有名で、
もっとも知られていない詩人のすべて。


半世紀以上にわたる創作の過程で、詩は、
谷川俊太郎は、どう変遷してきたのか。
名作誕生の裏側、3度の結婚と離婚、
人生のあれこれ――。
最も信頼している編集者を相手に、
詩と私生活(プライベート)について、
本人が余すことなく語りつくした待望の一冊。

未発表詩から「二十億光年の孤独」
「なんでもおまんこ」「私」
「トロムソコラージュ」まで、
34冊の詩集から88篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 2010-06-00

  • 谷川さんの詩ができる過程が独特で興味をそそられた。神がかっている。

  • サイン本だったので、700ページ、2800円の単行本を思い切って購入した。城陽のミシマ社にて。積読になるかと思ったけれど、内容にひかれて最後まで読み通した。谷川俊太郎が、三度も結婚・離婚を繰り返していたということを初めて知った。それも、1人目は岸田衿子さんで3人目は佐野洋子さんだということも。まあそれはともかく、私には中ほどで出てくる詩で気に入ったものが多かった。これは私も持っている詩集「いちねんせい」の中の「あいしている」・・・あいしているって どういうかんじ?/ならんですわって うっとりみつめ/あくびもくしゃみも すてきにみえて/ぺろっとなめたく なっちゃうかんじ・・・同じような感じであと二連続く。それから、一番のお気に入りは「よしなうた」の中の「ゆうぐれ」だろうか。なんとも不思議な詩だけれど・・・ゆうがた うちへかえると/とぐちで おやじがしんでいた/めずらしいこともあるものだ とおもって/おやじをまたいで なかへはいると/だいどころで おふくろがしんでいた・・・そしてさらに兄貴も死んでいるのに、・・・いつもとかわらぬ ゆうぐれである・・・こういうノンセンスな詩はわりと好きだ。朗読を聴くと、子どもたちは1行目から笑ってくれるのだそうだ。それもまたいい。

  • 詩人、谷川俊太郎と編集者山田薫の対談集。詩一つ一つのバックグラウンドを知る事ができ、詩に対する理解が深っまったような気がする。とても重いのでご注意ください。

  • この1月、2冊の新刊詩集を出した谷川俊太郎さん。そのうちの一冊『自選 谷川俊太郎詩集』の解説を書いた山田馨さんとの対談が開催されます。詩人と編集者の白熱対談(漫談?)、乞うご期待!!
    第123回紀伊國屋サザンセミナー
    谷川俊太郎×山田馨
    詩を書くこと 詩を選ぶこと

    日時5月21日(火) 19:00開演(18:30開場)
    会場 紀伊國屋サザンシアター
    東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2  タカシマヤ タイムズスクエアビル
    紀伊國屋書店 新宿南店7F
    料金 1,000円(税込・全席指定)
    前売取扱い
    ◇キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階)
    ◇紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7階)
    ※受付時間はいずれも10:00~18:30
    電話予約 お問合せ 紀伊國屋サザンシアター
    (TEL 03-5361-3321、10:00~18:30)
    共催 岩波書店 童話屋 紀伊國屋書店
    http://www.iwanami.co.jp/topics/event.html

    自選 谷川俊太郎詩集
    http://booklog.jp/item/1/4003119215

  • 【詩をたのしもう(日本編)】
    日本の近・現代詩史に燦然と輝く詩人たちの作品を選り抜きでご紹介します。
    新学期、新生活にお気に入りの詩人をみつけてみませんか?

    <閲覧係より>
    半世紀以上にわたる詩作のなかで、谷川俊太郎はどう変遷してきたのか。信頼する編集者を相手に、詩と私生活について谷川本人が語りつくす。詩が生まれるプロセスなどをたくさんの資料をもとにした真摯な問答で辿っています。
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    所在番号:911.52||タニ
    資料番号:10201839
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  • 面白くて、面白くて、すごく分厚いのに、対談形式のせいか、あっという間に読み終わりました。谷川さん、人生楽しそうでいいなあと思いました。この本の出版記念?の、お2人が出演したニコニコ生放送もよかったです。

  • とにかく分厚い、谷川俊太郎の創作の歴史を
    出生からの 私生活との関わりも織り交ぜながら
    明らかにするロングインタビュー。
    谷川さんと公私ともに仲良しの元担当編集者
    山田氏の仲良しっぷりが 随所に見られるのも楽しい。
    未読の作品で読みたいものがたくさん増えました。

  • 谷川俊太郎氏の詩を読んだことのない人は、多分いないのではないだろうか。

    本書は、長年の交友のある編集者:山田馨氏と谷川氏のいちばん最初の詩から2009年の最新作まで、自作と人生を語る対談集。
    見た目は分厚いものの、慣れ親しんだ友人との会話ということで、かなりくだけた印象の対談である。
    しかしだからこそ読みやすいし、偉大な詩人である谷川氏の作詩の様子がすごく良く分かる、良書。

  • 谷川さんと山田さんの対談形式で、谷川さんの生い立ちとともにその当時作られた詩を読みながら対談されている。

    谷川俊太郎という詩人を意識したのは、田中渉が挿絵を担当した『あなたはそこに』だったと思う。その後、「生きる」なども谷川作品ということを知り、さらには「スイミー」を翻訳されていたことを知った。

    詩をどのように読むのか、読み手が感じるままでいいのだと、おっしゃっていたのが印象に残る。私は深く読み取ることができないので、感じたままでいいというのはありがたい。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

谷川俊太郎の作品

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