The Da Vinci Code

著者 :
  • Corgi Books
3.72
  • (19)
  • (22)
  • (36)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 110
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・洋書 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780552149518

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 純粋に小説としても面白かったけど、それ以上に、キリスト教の歴史に触れられたのがよかった。読んで終わりではなく、「次につながらせる本」だと思う。

  • 人気があるだけに賛否両論の多いこの本。確かに、シオン修道会など存在しないだろうし、ダビンチの絵画に対する解釈も推論の域を脱していないのかも知れない。逃げながら謎を解くというストーリーも面白いが傑作と呼べるほど素晴らしいものではない。

    推論の域を脱しない有触れたストーリーであるこの小説の最大の魅力。それは無知な己に西洋知識への興味を抱かせてくれることだろう。マグダラのマリアやローマカトリック、テンプル騎士団にHoly Grail(聖杯)、グノーシス主義、カタリ派といった正統、異端のキリスト教を中心とする西洋史、ダビンチやプッサン絵画を通した西洋美術史と隠された暗号、ルーブル、ベルサイユ、ウェストミンスターといったメジャー級とSaint-Sulpiceやテンプル教会、Rosslyn Chapelといった穴場の織り交ざった名所案内、heresy(異端)がGk. hairesis (choice 選択)を語源とし、正統教義(ローマカトリック)に反する信仰を"選択"した者達という意味合いを持つことや、roseの持つ多元的意味、courtly loveを高らかに謳うtroubadourとテンプル騎士団との関係など語源的背景的知識、そしてOpus Dei、Priory of Sion、Freemasonsといった神秘的組織の存在、とその関心の矛先は広大で深く、これこそがDa Vinci Codeをベストセラーにしている所以なのだ。

    知的好奇心を快く擽られた読者は、自らのHoly Grailを求めて更なる旅に出る。出版社サイトで画像を見る、英語版Wikipediaでキーワードを調べる、この本のguidebookや元ネタとなったHoly Blood, Holy Grail、そしてヨハネの福音書(新約聖書)を読むなど自らの興味の趣くまま著者ですら知りえない旅を続ける。。。

    こうして私は、女紋(おんなもん)に出会った。女性や血筋を崇敬し護り続ける概念や慣習を象徴する女紋こそHoly Grailそのものではなかろうか。関東に生まれ育った人間には到底知りえなかったであろうtreasureである。"You do not find the Grail, the Grail finds you !!"

  • 語り口はシェルダンのように軽やかで、内容は自分の価値観を覆す身近で且つ目からウロコな内容。
    こんなに興奮して且つ読み終わった後満足な本は久々でした。どんな人にだって勧められる本!

  • 話題の本(たぶん)。面白い。旅先で買ったためやむを得ず英語版ですが、一気に読めました。物語の展開のさせ方が上手いのと、身近であって実はよく見たことのないものを題材にし、その上美術や宗教についての知識欲も充たしてくれるところが成功の鍵、と素人ながら判断します。

全27件中 21 - 27件を表示

DanBrownの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×