Tuesdays with Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson, 25th Anniversary Edition

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780767905923

感想・レビュー・書評

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  • おすすめ洋書リストなど見ると必ず名前が挙がっている本。
    一番好きな本として、過去に何人かからおすすめされたことも。

    でも、あらすじ(難病にかかった恩師の最後の授業、テーマは人生の意味)を聞いて、「直球過ぎる。いかにもな感動を押し付けられそう」という恐れを感じ、ずっと手を出せないでいました。
    図書館の棚で見つけて、説教くさくて白けたら途中でやめればいいやと思って借りて来た。

    確かに、超直球でした。
    モリー先生は直球しか投げません!
    しかも剛速球レベルの直球と言っていいです。

    でも、私ったら白けるどころか、読んでいる間、ほぼすべてのページで涙目。
    カフェで読んでたときは、泣いて鼻水ぐずぐず言わせていたので、隣の席の人に「こいつコロナ陽性なのに出歩いてる?」と思われたかも。

    久しぶりに会ったモリー先生の質問や言葉に、著者ミッチが言葉に詰まり、答えを避けるシーンがありましたが、私も著者同様、屈託のない先生の問いがグサグサと刺さった。

    ああ、先生、聞かないで。私に聞かないで。嘘をつきたくないから、私に聞かないで。

    松田聖子さんの名曲「Sweet Memories」が頭をよぎった。笑
    ♪幸せ?と聞かないで~ 嘘つくのは上手じゃない

    そんな著者ミッチ(と私)に向かっていう先生の言葉にじーんときた。

    "Dying," Morrie suddenly said, "is only one thing to be sad over, Mitch. Living unhappily is something else. So many of the people who come to visit me are unhappy."
    Why?
    "Well, for one thing, the culture we have does not make people feel good about themselves. We're teaching the wrong things. And you have to be strong enough to say if the culture doesn't work, don't buy it. Create your own. Most people can't do it. They're more unhappy than me――even in my current condition."

    その後に続く毎週火曜日の先生の授業はほんとうにほんとうにベーシックで、生きているとどこかで何かしらの形で耳にしたことばかり。
    でも、直球過ぎて当たると痛すぎるし、時には考えることすら難し過ぎるしで、一度もちゃんと向き合ってなかったなと思った。

    体が動かなくなることに対して、モリー先生とは正反対の態度を取っている母に手を焼いている今の私にはすべての授業がすごくすごく浸みました。

    人生順風満帆、絶好調だぜ!って人にはおすすめしないけど、特に問題あるわけではないが、なんだかな~って人には超絶おすすめします。
    バック・トゥ・ベーシック、たまに必要かと。

    上の引用部分を見ても分かるとおり、英文はすごーくシンプルで、辞書いらず、英語読んでること忘れちゃうくらい簡単。
    洋書ビギナーにもおすすめ。

  • たまには短いのも。でも内容は重かったです。

    不治の病に侵された大学の恩師と
    人生について語り合うという話。

    私自身、父を亡くしたばかりで、
    死について、大切な人を亡くすことについて、
    何か解が得られるのではないかと思って
    読んでみました。

    でも、そんなことはなかったです。
    大切な人を失うということは、
    深い悲しみであるのと同時に絶対に忘れられない大切な思い出でもあって、
    決して簡単に「こういうものだ!」と言い切れるものではないのだと
    改めて気付かされた次第です。

    私も、著者のように
    病床の父と最後に何度か話をする機会がありました。
    (私と父の場合は、「人生とは!」とかそんな大げさな内容ではありませんでしたが。)
    父のその日の病状だとか、
    あとは、私が結婚した直後だったので、
    そのことを喜んでくれていました。

    父はどちらかというと寡黙な人で、
    仕事が多忙だったこともあり、あまり腹を割って話したことはなく、
    病室でしたそんな他愛ない話が
    今でも心に残る大切な思い出になっています。

    この本で印象に残っているのは、
    恩師であるモリー先生が
    喧嘩別れしたまま亡くなってしまった友人について語る場面です。
    自分のつまらない意地のために
    友人を最後まで許すことができなかった自分を悔み、
    ぽろぽろと涙を流す先生。

    人生の終幕にあって、
    命とか人生とかそいういう大きなものの前では
    怒りやつまらない意地だとかそんなちっぽけなものは
    大したものじゃない。
    父と話しながら私が感じたことを、
    この本の著者も感じたんではないかと思いました。

    最後ら辺を読んでるとき、
    地下鉄に乗ってたんですが
    こっそり泣いてしまいました。
    そんな話。

  • ALSという、神経の障害によって体の運動機能が徐々に失われ、いずれは死に至るという難病に冒されたモリー先生に、16年ぶりにバリバリのスポーツ・コラムニストとして活躍する著者が、ひょんなきっかけで訪ねていき、そこから心の交流が始まる、というノンフィクション。死を前にしたモリー先生が生きる意味、生きる上で大切にしたいこと、という内容を語る。
     何かで有名になった本で、映画にもなったし、いつかは読んでみようと洋書を買っていたが、2022年の暮れ、今年はほとんど洋書を読んでいないということに気づき、この機会に読んでみた。てっきり『ソフィーの世界』みたいな物語仕立てで哲学を教えてくれる本だと思っていたけど、それとは全然違う、闘病記だった。
     正直はじめは何となく読んでいたが、著者でありモリー先生の教え子ミッチがモリー先生と話しているのは37歳ということが分かり、自分の歳に近い、というところから親近感を持って読むようになった。逆に言えば、この本はモリー先生側に感情移入するか、ミッチ側に感情移入するか、ということで読み方が変わると思うし、逆に中高生とかにはこの本は早いのか?とか思った。やっぱり最後の授業の部分は、何とも言えない悲しさを覚えた。
     あとは気になった部分。”You know what really gives you satisfaction?”の問いに対して、”Offering others what you have to give.” (p.126)は、物質的なモノではなく、時間とか関心とか、その人のできることをしてあげる、というそして与えることによって自分が幸せになる、というのはどこかでも聞いた話だが、ここでも出てきた。何のために生きるか”something that gives you purpose and meaning.”(p.127)を作り出すこと、そして実はミッチがモリー先生に与えているもの(a good sense of purpose(p.101))である、という部分に納得。そして有名になったモリー先生を人々が訪れる理由は、”not because of the attention they wanted to pay to him but because of the attention he paid to them. Despite his personal pain and decay, this little old man listened the way they always wanted someone to listen.”(p.138)という、結局自分に注目して欲しいという人がいるよなあということも去ることながら、「聞いてほしいように話を聞く」という技術をおれも身につけたいと思った。次に、モリー先生が元気だった頃の勤めていた大学の体育館で、バスケの試合中、観客が”We’re number one!”と叫んでいたら、”At one point, in the midst of “We’re number one!” he rises and yells, “What’s wrong with being number two?” The students look at him. They stop chanting. He sits down, smiling and triumphant.” (p.159)というのが印象的だった。蓮舫議員との違いは何だろうか、と考えた。そして、本当に死を前にした時、テレビ番組の前で絞り出す言葉、というのはどれも心に残る。”Don’t let go too soon, but don’t hang on too long.”(p.162)とか、””Be compassionate,” Morrie whispered. “And take responsibility for each other. If we only learned those lessons, this world would be so much better a place.” (p.163)というのは月並みな言葉かもしれないけど、こういう状況でモリー先生みたいな人に言われると説得力がある気がする。
     英語の表現で印象的だったのは I had become too wrapped up in the siren song of my own life. I was busy. (p.33)「ぼくは自分の生活の魅惑にがんじがらめに縛られていた。つまり、忙しかったのだ。」(訳書pp.46-7) 海の精のセイレンの歌、はどこかの英文でも読んだけど、ここにも出てきた。
    英語はそんなに難しくはない。ちょうど大学受験くらいのレベルで読解の練習にはいいのかな。割と短いのですぐ読めたのもあるから、年内にもう1冊くらい洋書が読めるか?(今日は12月26日)。(追記)…と思ったけれども、結局これを書いてアップする暇もないくらい、年越しは趣味をやり続けてしまい、もう1冊の洋書を読み終えるのは年をまたいでしまった(今日は1月7日)。(22/12/25)

  • こういう「人生の意味」うんぬんみたいなの、ストレートに語られるのあんまり好きじゃないんだけど…

    モリー先生の人柄なのか、すんなり読み進めてしまった。こりゃあ名コーチ。

  • 2021I172 936/A
    配架場所:A4

  • 甜心的ins

  • Actually, I couldn’t understand the story perfectly, but I could feel what is meaning of life. I should have known that. But I also believe “there is no such thing as “too late” in life” this book said.

  • 死期迫る恩師とかつての生徒との、「人生の意味」をテーマにした最後の授業を綴ったノンフィクション。
    「物理的豊かさの追求が幸福」と刷り込まれている現代人にとって、人生の本質・幸せとは?を気づかせてくれる。

  • 生き方のヒントがいろいろと書かれています。
    いろんな感情がわき上がってきます。そんな時は、読み進めずに、その感情に浸っていました。
    どんな時も、おかしみのあるMorrieの表現が素敵でした。深刻な状況であっても思わず吹き出しました笑

  • 死にゆくかつての恩師との最後の授業。生きるとは、人生とは、死ぬとは。淡々と毎週行われる二人だけの対話。日を追うごとに病が進行していく師とそれを見つめ何かが変わっていくことを感じる教え子。ただ静かに心に染みる。

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