I'm Over All That: And Other Confessions

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781451607291

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  • 女優シャーリー・マクレーンのエッセイ集」


     今年77歳になるハリウッド女優シャーリー・マクレーンのエッセイ集。歳を重ね、自分の人生で何が大切で何がいらないかを語る約50のエッセイが収められている。
     以前は大切に思っていたが、いまはもう価値を感じないものには「退屈な人間に対し丁寧に振る舞うこと」「有名であることから生まれる効果」「感謝祭やクリスマスを家族と過ごすこと」「失礼な若者たち」「宗教の名で教わった畏れ」「レッドカーペット」など、まあそうだろうなと思うことが挙げられている。

     面白いのは、やはり何をいまだに大切に感じているかだ。「優れたジャーナリスム」「世界の政治家(彼女は多くの政治家と交遊あるいは関係を持った)」「毛染め」「ライブ公演のスリル」「アメリカ建国の父達」そして「セックス」。しかし、セックスについては「セックスの方が私を見放した」とある。

     この本の出版と合わせて出演した人気トーク番組「オプラ・ウィンフリーショー」で1日3人の男性とセックスをしたと告白した彼女だが、その話は「Does Anyone Get Over Sex and Power」というエッセイのなかにある。この章では、ジョン・F・ケネディとの交際やロバート・ケネディの選挙戦の夜に起こったことなどが書かれてある。

     そして、やはりハリウッドの女優の貫禄と言うか、登場する人物が凄い。ジャック・ニコルソン、ディーン・マーティン、エリザベス・テーラー、ヒッチッコック、ジュリア・ロバーツなどの業界仲間はもちろん、フィデル・カストロ、ミハイル・ゴルバチョフなども個人的な友人としてエピソードに登場する。

     華やかで、物怖じせず、コミカルであり辛辣さもあるエッセイ集だが、彼女のエッセイはそれだけに留まらない。

     「アウト・オン・ア・リム」や「ゴーイング・ウィズイン」などのいわゆるニューエイジ分野の本を出版してきた彼女だが、このエッセイ集にも、その考え方が散りばめられている。

     「 宇宙はそれ自体に記憶がある。宇宙は起こったすべてのことを記録し記憶し、それを蓄える意識次元がある。その意識次元はアカシック・レコードと呼ばれる」

     彼女は各人が自分のアカシック・レコードに触れ助言を得る方法も紹介している。また、カルマ、アストラル光、輪廻転生、2012年人類滅亡説などについても語っている。

     エッセイの長さは1ページから5ページほどとどれも短く、文字も大きめだ。1冊200ページほどの本なので、気軽に読めるのも魅力だ。

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