- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000029957
感想・レビュー・書評
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世紀末に描かれた作品における女性の髪について、様々な角度から考察している。図版多数。
ファムファタル、両性具有性、髪のうねり、髪の色の象徴性、少女漫画への影響、芸状と人生、過去の芸術からの影響、ボッティチェリの再発見、女性の台頭などだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラファエル前派と世紀末芸術論。髪の表現を中心とした女性の描かれ方を通じ、主にロセッティの女性像を論ずる。とても読みやすいし、一般向けに親しみやすい語調で楽しく書かれている。
ラファエル前派を入り口とした絵画における赤毛の表象…みたいなのを期待したのだが、赤毛(というか、髪色)の話は最初の数章で、後はより広い角度からの女性論だった。後期ラファエル前派、特にロセッティがメインだったのも予想外。とはいえロセッティへのミケランジェロの明確な影響や、ボッティチェリの「発見」(19世紀末以前には彼の描く女性は美しいと認識されていなかったらしい)とバーン・ジョーンズへの影響などは、たいへん勉強になった。 -
これも読みやすくて参考になった本。
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今更になって小学生のときに読んだ本を思い出して感傷に浸ったりする…そんな事ざらですよね。
記憶力が無限にあればいいなんて本当に戯言かしら。ドイルのタイトルで一番好きなのはマニアックですが『五粒のオレンジの種』なんです。
時間を追っていくのは小学生の癖に感動していたり。