- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000054591
作品紹介・あらすじ
ミロのビーナスの均整、パルテノン神殿の調和、名刺やはがきの安定、これら身の回りにある多くのものに共通する黄金比には秘められた対称の美がある。古代より多くの人を魅了してきた対称性は、ガロアやリーによって美しい数学の理論に発展した。そして、2世紀に及ぶ研究を経てついに究極の大きさを持つ対称性"モンスター"の発見に至る。怪物のような摩訶不思議な群や、想像することもできないほど巨大な数を通して、未解決問題に取り組む数学者たちの情熱と数学のもつ豊かさ、美しさを描き出す。
感想・レビュー・書評
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有限群論の花形である分類問題の歴史を丹念におった良書。縦書きの読み物なので、厳密な議論はもちろんなく、隠居老人になった気分で気軽に読むことができる。最後の(24番目の)例外単純群である、位数808017424794512875886459904961710757005754368000000000の「モンスター群」の発見により、この問題が終結したのが1985年。一方、私が(キリング・カルタン分類における)A~D系列の古典型リー群と、E~G系列の例外型リー群を勉強していたのが1998年ごろ。この時にはすでに何もかも終わっていたことを、今頃になって知ったことは、個人的にはかなりショッキングな出来事であった(終わってなかったとしても、私ごときが関与できるような世界では到底ないので、どうでもいいのだが…)。ただ、ソフス・リーや、カルタン、キリングによる結果から、ベビーモンスターやモンスターの発見まで、歴史が一直線に繋がっていたことが分かって素直に感動している。
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群論。何冊目かのチャレンジなんだけど今回も途中からさっぱりわからなくなった。
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残念ながら、歴史書であり数学的内容はほとんど記述されていない。ただし、筆者は一線の群論研究者であり、正確さと、何を書くべきかについては、疑いの余地が無い。一度読んだだけでは、得られるものは表面的な話になりそう。また借りて読んで見るべきだろう。
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頭の体操がてらに読んでみた
ううん。超難しい・・
色んな定理と歴史があるのは理解できたが肝心の数式は全く頭に入ってこない・・
でもわかればすごく世界が広がる気がする
時間おいても一度読み返します