消えたタワーの影のなかで

  • 岩波書店
2.92
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 31
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000225427

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後半の復刻新聞マンガ面白すぎる。みんなが新聞マンガ読み耽るのが完全にわかった。
    「私は、とりわけ破壊の場所に愛国主義者のように突入し、夜の救助隊員たちをなぐさめようとした女性たちのうわさを「テロ・セックス」という一連のシーンで描こうと計画し、あの最初の2.3日は「女をひっかけるのにまさに最高の時だったぜ」というトリベカの独身の友人が見たことをメモした(私は「110階のタワーふたつの崩壊ほどの勃起の萎えは想像できないね」と彼に応じたっけ)」

  • 父親のアウシュビッツでの体験を漫画化した『マウス』でピューリッツァー賞を受賞した作者が、10年ぶりに書いた9.11テロについての作品。

    『マウス』のような漫画作品ではなく、多彩な表現を取り込んだ大きなポスターが一話に該当するような構成になっている。

    当日の本人と家族の物語がほんの少しあるだけで、あとはアメリカ批判と自分のパラノイアについて書いていたり、後半部分は100年くらい前の新聞に載ってた社会風刺漫画が復刻してある。ちょっと良くわからない作り。

    作者は漫画を描くのがすごく大変なようで、そういえば『マウス』もかなりの時間をかけて完成した作品だった。

    また『マウス』のような作品を期待したいところだが、現実的には難しそう。素晴らしい『マウス』を残してくれただけで満足したほうがよさそうです。

  • 読み終わったと言って良いのか?どっちから読むのか?なんだかなにもわからずただページをめくっただけ。図書館でかりたけど、こんな高い本買う人いるのかな?マウスっていう方を読みたかったけどなかったからこっちを借りてみたってだけ。

  • ポーランドにおけるホロコーストを戯画化して描いたあの傑作マンガ『マウス』のスピーゲルマンが、「9・11」でパニックというかパラノイアに陥ったニューヨークを描いた、というので、ずっと読みたかった。なのにそれほど心が動かないのは、私の期待が高すぎたのか、それとも多くの戦争をへて、すっかり変わってしまった世界から見ると、「9・11」時のショックすらも遠いものに見えてしまうせいなのか。

全4件中 1 - 4件を表示

アート・スピーゲルマンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×