成功する政府 失敗する政府

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000236454

作品紹介・あらすじ

人間を月に送ることは出来ても、貧困を根絶することがなぜできないのか-たとえ政府が国民全体の厚生を最大化するように行動する良識の府であっても、その意図する政策が常に成功してきたわけではないことは明らかである。政策の成功と失敗を分ける要因は何かを、豊富な具体例を示しながら、経済学と政治学を架橋する学際的な研究蓄積によって明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 大学の試験対策で読んだ!
    最初のたばこ規制と排ガス規制の話は、説得力があった。クラウディングイン、信頼性、複数均衡などがキーワード。
    やや訳がわかりづらい。もう少し読みやすい訳語やつまりどういうことなのかを書いてあればわかりやすい。

  • 比較政治経済学10後期久米郁夫参考文献

  • 政府が正しい意思と能力をもってしても、政策が失敗する場合はある。政策の成功・失敗を決定している要因は、むしろ経済的要因であり、特に、信頼性、クラウディング・アウト、合理的期待、複数均衡という四つの基本概念が重要であるとのこと。どんなに正しい意図で政策が作られても、市場のリアクションを適切に想定しなければ成功には結びつかないかもしれないということが、本書の主眼である。

    「政府は人間を月に送ることは出来ても,貧困を根絶することがなぜ出来ないのか」という問いにスパッと答えてくれるわけではないので注意が必要だが、政策論に興味のある人ならば、一読に値すると思う。

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