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- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000237185
作品紹介・あらすじ
ソウルとベルリンをまたぐ「ことばの玉突き台」へ、ようこそ。在日朝鮮人二世の作家として、離散者の視点から国家、歴史、社会、文化、芸術を鋭く眼差し、著作活動を行なってきた徐氏。一方、日本語という母語のみならずドイツ語でも詩や小説を次々と発表して高い評価を得ている多和田氏。ここに往復書簡の形で実現したコラボレーションには、誰にとっても無関係ではない本質的な問題を二人ならどう考え、料理するのか、資質もスタイルも異なる両氏の思考と感性が息づいている。
感想・レビュー・書評
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在日韓国人である徐京植とドイツに在住している多和田葉子は、二人共本来の母国語を使わず、外国語を主として生活している観点から「家」「名前」「旅」「遊び」「光」「声」「翻訳」「殉教」「故郷」「動物」を考察し、《境界線》にいる者としての独自の言葉の違和感を紡ぐ往復書簡集。
どの章も興味深くたいへん面白かった。
それと黒崎由梨が描く、各章題の挿絵が鬱で妖しげで、思いがけず脳天に一撃を喰らい失禁するほど良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二人がお互いの近況、日々思うことなどを書簡にして交じり合いながら互いに影響されていく様子がいいです。
深い感受性を持って物事を見る多和田さん、物事を冷静に比較して捉えようとする除さん、ふたりの魅力が時に掛け合わされ、すれ違いもありながら絶妙な共和音が響いてる感じです。
とても読みがいがあります。
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