- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000240055
感想・レビュー・書評
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久しぶりに、色んな人におすすめしたい!と思える良書だった。読んでいくと心が整理されている気持ちになる。
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デザインはコミニュケーションの側面を持つ。その情報の質を左右する。四角いトイレットペーパー、無印、デザインって無数にあって、非常に面白かった。
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デザイナーチームの副読本として読ませようと開いたら、予想外に自分の中に深く刻まれてしまった。特に愛知万博のくだり、とても無念な思いだっただろう。初期のコンセプトが実現したらどんなに画期的で誇れる万博だったことか(今の愛・地球博記念公園の惨状がそれを物語る)。そしてオリンピックでも同じことを繰り返してしまったんだなぁ、と。
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デザインに対する向き合い方やデザインというものにおける精神性を知ることができる本。
デザインを勉強するには少し不十分だとは思うが、向き合い方と、具体例がいろいろとのっているため、次の学びのきっかけを作ることはできる。 -
デザインは編集である。強くて有効なメッセージを発信できる編集である。
《デザイナーとしての自分は意図の明確な、意志的な計画に関与したいと思う。「核反対」とか「戦争反対」というような何かを反対するメッセージをつくることに僕は興味がない。デザインは何かを計画していく局面で機能するものであるからだ。》(p199) -
デザイン
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デザイナーは受け手の脳内に情報の建築を行う 五感からのインプットでイメージを構築
長野五輪 雪を想起させる紙
病院 真っ白い布のサイネージ
松屋 白とテクスチャ
白=背景性包括性現代性品位高級感刷新性
無印 田中一光 生活の美意識 1980秋
これがいい ではなく これでいい
そのレベルを可能な限り引き上げる
ブランドは文化の水準を反映する
欲望のエデュケーション
日本住宅 2LDKは西山が関東大震災後に研究した苦心のアイディア それが欲望の低水準化
土地を持たなくていい
床壁キッチンバストイレ通信インフラ収納ドア家具照明生活雑貨で生活空間は編集可能
建築物構造「スケルトン」
内側生活空間「インフィル」編集可能
欲望を引き上げる 感性を持つマーケット
日本はパチンコの受け皿
世界に対してクールな構えを持てる場所
混沌を融合させる極限のハイブリッド
ディティールを配した究極のシンプル
陰翳礼讃 羊羹は薄暗がりで食べるから黒い
陰影に溶けて形も定かでないが口に含むとこの上なく甘い その感覚が羊羹という菓子の本質
未来に関与するならにぎわいの計画はやめよ
町おこし 起こされた街は無残 魅力は佇まい
静けさと成熟に本気で向き合う
情報発信などせずとも優れたものは発見される
愛知万博構想
森の万博 ルールを変える
ハイテクのメガネで森を水晶宮に
コミュニケーションも問題を様々なメディアを通したデザインで治療する医師
アタマが痛いから頭痛薬をあげてはだめ
診察で重大な病気が見つかるかもしれない
それを発見し最良の解決策を示す