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- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000241212
作品紹介・あらすじ
1939年、アメリカで独裁者たらんと願う政治家が、博学多識の教授を従えて模索の旅の途上スイスのジュネーヴに。迎えるは海千山千の亡命知識人。目下のヨーロッパのキナ臭い政治状況を視野に独裁者の条件をめぐって辛辣にして抱腹絶倒の激論が続く。1962年に書かれた作品ながら、まさに世界の今を照射する政治小説![解題:加藤周一]
感想・レビュー・書評
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1939年,独裁者になりたいアメリカ人ダブル氏と
ダブル氏の顧問ピックアップ教授がスイスを訪れた際に,
皮肉屋トーマスという人物と,独裁について
主にムッソリーニとヒトラーを例にあげながら語り合う。
本自体は1962年に刊行され,日本語訳は2002年とのこと。
形式としてはプラトンのようなおもしろい趣向だが,
どうも1939年という設定が徹底されていないようだし,
3人のキャラクター設定もいいかげんで,不満が残る。
また,一応巻末に注はあるのだが,
もう少しムッソリーニやヒトラーなどが権力を掌握した過程について
補足情報があるとありがたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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