- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000246491
感想・レビュー・書評
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まずジャニーズ。(思春期の女の子を知るにはここから!)
なになに?自分の担当が友達のとかぶらないようにする?自分の担当の好きなところと、友達が言う好きなところが違うことが許せないから?
…アホか、と思うが、現役思春期のムスメに聞いたら本当らしい。その感覚が解せぬ。同じアイドルを好きなら一緒にキャーキャー言ってりゃいいのに…と老婆は思う。
読み終えてまだ瞳孔が開いたままの私。
思春期を理解するにはあと10年くらい必要だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実地での青少年心理の本。思春期に焦点を当て、理論的と言うよりも全体にひらがなが多く、全柔らかいイメージで事例を綴る。
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中学生男子を持つ母として、とても参考になりました。スクールカウンセラーとしての活動で得た生きのいい事例を元に、思春期の心の動きやそれをどう乗り越えていくかを分かりやすく解説してあります。
特に、男の子の事例とその解説は、女の私には想像もつかない部分があって、とても新鮮でした。息子の言動を解釈するのに応用できる部分が沢山ありました。
(例えば、筋トレにハマることが、男子が自己を確立するための重要なステップであることがある、など。)
従来の「ふつう」と今時の「フツー」を対比させてその違いについても論じていますが、根っこの構造は同じで、家族や社会の変化が、その表出の仕方を変えさせているのだという論も、説得力がありました。
「こういうときはこうすればいい」「こういうときはこうしちゃだめ」という即効性をうたう育児ハウツー本は、結局「そんな簡単にできたら悩まないよ」ということが多くてあまり役に立ちません。
この本は、そういう本とも、また難しい専門用語で解説する学術本とも違って、「ふつう」の親や教育者が、思春期の子どもを理解するための良い助けになると思います。 -
ここで言う「ふつう」の子と、「フツー」の子では
「葛藤」できるかどうかが1つのキーワードになっていたのかなと思いました。
思春期は身体や心が子どもから大人へと変化していく(変わることは象徴的な意味での死でもある)時期で、子どもはその橋渡しの時期に簡単には割り切れないテーマとぶつかることになる。
その中で生じてくる両極の気持ちを徐々に抱えられるようになることによって、それぞれの成長の道を歩んでいく。(抱えることは、解決することを意味する訳でもなくてね。)
抱えきれなくなってしまったものを一緒にみて、その子が自分の物語を見出していくときに隣に居て支え、その物語の中を生きていけるように、もう一度内面に取り込めるようにしていく過程。
そこに立ち会うのが治療者の役目なのかなあ、と思いました。
また、つながらない両極の気持ち、要素をつなぐもの(中間にあるもの)こそが、その人が紡ぎ出した「物語」であるということを強調したかったのかなと。
意味づける力、象徴化する力、これってすごいなあと改めて思ったり。
ちょっと本の内容からはズレましたが、その辺が強く心に響きました。 -
最近の子どもたちは未熟すぎて罪悪感を感じることもできない、と。どんな脈略だったか忘れたけれど、ある人から紹介されて読んだ。そんな面白くもなかった。
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河合隼雄先生のお弟子さんにあたる先生の一般向けの本。思春期臨床のつかみ所のなさを上手に表現している。子どもたちのイメージやファンタジーが、最近の流行ものなどの丁寧な記述から浮かび上がってくる絶妙な本。臨床家の生の声がちょっと生なましくて、いいのかな?と思う。
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確かに、フツー、と口にする中・高生などが多くこんな感じだなあ、という実感は私にもある。が、それをどこまで一般化し、理論化できるのか。次は、そういう本が読みたい。
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岩宮先生の本は読んでおくべき!
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近年、思春期において何の葛藤も持たず、
ただただ表面的な人間関係を築き、何を聞かれても
「フツー」と返す子どもたちが増えているという。
本書ではそのような「フツー」の子たちも実は、
大きな葛藤や悩みを抱えているということを明らかにしていく。
注目すべきは中二病について心理臨床の見地から
学問的検証がなされていること。
心理学専攻している私にとって、これはかなりの衝撃だった。
ブログの方で詳しくレビューしています。
http://ameblo.jp/azure-dolphin/entry-10603195408.html -
仕事に向けて読んでみた。これだけプロの人が対応に迷うのに、ワシなんぞがどうするんだろう。取り敢えず、意味不明な中学生と向かい合うにはジャニーズに詳しくなっておいた方が良さそうということか。