梵漢和対照・現代語訳 維摩経

著者 :
  • 岩波書店
4.00
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (680ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000254137

作品紹介・あらすじ

本書は、サンスクリット・テキスト影印版(大正大学綜合佛教研究所刊)を底本とする現代日本語訳と、綿密な校訂によるローマナイズしたサンスクリット原典テキスト、鳩摩羅什訳『維摩詰所説経』(漢文書き下しテキスト)を併記対照させつつ、さらに詳細な注解を施したものである。原典テキストに準拠した曖昧さを残さない正確で読みやすい訳業は、全体の半分近くを占める訳出の根拠となる綿密な注解とともに、仏典翻訳史に新たな頁を刻む画期的な達成である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 植木雅俊の翻訳は読みやすくて素晴らしい。★★★★★。

    でも、維摩経は、サーリプッタ長老など、アラハットたちをコケにしすぎ。
    これは、法そのものを誹謗する行為だ。
    いくら大乗仏教徒と言えども、やっちゃいけないこと。

  • 『仏教、本当の教え』 (植木雅俊/中公新書)
     http://booklog.jp/users/murasakiasano/archives/4121021355
    が、面白かったので、きっと、この本も期待を裏切らないでしょう。

    注文しました。
    (2013年2月15日)

    届きました。
    http://goo.gl/2KyXY
    (2013年2月16日)

    読み始めました。
    (2013年9月1日)

    毎日、少しずつ読んでいます。100ページまできました。
    (2013年10月10日)

     列車の中に立って、
     『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(植木雅俊 訳/岩波書店)
     http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0254130.html
     を、読んでいます。
     いまどき流行らない、見た目からして分厚くて重たそうな本です。

     隣に立っていた、私と同年輩のお兄さんが、
     不意に私に質問します。
     「それは何の本ですか。聖書ですか」

     この『維摩経』(ゆいまきょう)の本は、横組みです。
     偶数ページ(左ページ)が梵語(サンスクリット)、
     奇数ページ(右ページ)が和訳という構成です。
     
     たしかに、キリスト教の「聖書」のようにも見えます。
     厚さを除けば、ホテルの部屋に置いてある
     英和対照の『新約聖書』に似ています。

     お兄さんに、これは仏教の「お経」であることを告げると、
     どんな中身なのか、面白いのか、と、次から次へと
     質問責めに遭います。

     一生懸命、答えているうちに、お兄さんの降りる駅が来ました。
     お互いに一礼して、別れます。

     不意に現れ、去っていったお兄さんは、
     ひょっとして、
     『維摩経』の主人公・維摩詰(ゆいまきつ)だったのかも。

         *

     脳が、汗をかきました。

    (2013年10月25日)

    200ページ、読みました。
    三分の一。
    (2013年10月28日)

    300ページです。
    (2013年11月13日)

    400ページです。「不二の法門」。
    (2013年11月29日)

    サンスクリットのローマ字化された部分も、
    意味は分からないのですが、黙読し続けていたら、
    何の単語だか、ところどころ見当がつくようにまりました。
    ためしに、「般若心経」小品のサンスクリットのローマ字化されたものを

    黙読してみたら、前は、読みとおすのがつらかったのに、
    そうはならなくなりました。
    だから? という話ですが。
    (2013年12月9日)

    これこそ、本。
    (2013年12月18日)

    もうすぐ読み終えます。
    終わったら、漢訳の部分と日本語訳の部分だけ
    読み返す予定です。
    (2013年12月26日)

    読み終えました。
    (2013年12月26日)

    漢訳の部分を通読しています。
    (2013年12月28日)

    以下、気になった点です。
    【88ページ】
    漢訳 §14 4行目 是の故に、【、】彼に詣りて  読点を1つトル
    【155ページ】
    11行目 園林 ←ここにルビ?(14行目に ルビあります。)
    【180ページ】
    訳註150 「財施の祠」(【玄奘】訳) ←ヌケ?
    【242ページ】
    漢訳§2 4行目 著 のルビ、初出(行頭)に移動?
    【343ページ】
    訳註239 後ろから2行目 旧【約】←訳
    (2013年12月29日)

    漢訳の部分を再読しました。
    (2014年1月5日)

    現代語訳の部分を再読しました。
    (2014年1月11日)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

仏教思想研究家・作家。1951年長崎県島原市生まれ。九州大学理学部物理学科卒、同大学院理学研究科修士課程修了。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程中退。1991年から東方学院で中村元氏に師事し、2002年に文系ではお茶の水女子大学で男性初の博士(人文科学)の学位を取得。著書に『法華経とは何かその思想と背景』(中公新書)、『差別の超克原始仏教と法華経の人間観』(講談社学術文庫)、『テーリー・ガーター尼僧たちのいのちの讃歌』(角川選書)、『梵文『法華経』翻訳語彙典』(全2巻、法藏館)、『法華経誰でもブッダになれる』(NHK「100分de名著」ブックス)など。訳書に『日蓮の手紙』(角川ソフィア文庫)『梵漢和対照・現代語訳法華経』(上下巻、毎日出版文化賞受賞)、『梵漢和対照・現代語訳維摩経』(パピルス賞受賞、いずれも岩波書店)、『サンスクリット版全訳維摩経口語現代語訳』(角川ソフィア文庫)など。小説に『サーカスの少女』(コボル)。

「2023年 『日蓮の手紙 2023年3月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植木雅俊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×