女のきっぷ――逆境をしなやかに

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000259781

作品紹介・あらすじ

厳しい環境の中でも微笑みを忘れない。困っている人がいればほうっておけない。見栄を張らず自分をさらけ出す。男に媚びず、もたれかからない。金にきれいでいざとなれば啖呵も切れる。そんないさぎよくたくましい「きっぷ」(気風)のいい生き方とは。「きっぷ」を評価基準にして、女の生き方をながめてみたらどうなるだろう-。明治から平成まで、信念をもって時代を生き抜いた「きっぷ」のいい女たち。一七人のひたむきな人生や心のあり方から、いまを生きるうえで大切なものは何かを探る評伝エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • ブロ友さんから森まゆみさんのことを教わり、初めて読んでみた。
    激動の時代を生き抜いたそれぞれの女性に、逞しさを感じた。

  • 随所に入る森さんのまとめというか評価が相変わらず心地よい。ただそれぞれの章ではあんまり惹かれんなぁ何でかなぁと思いながら読み進めたけど,終盤で少し盛り返してきて,あとがきで爽快感。私も全国のたくさんのきっぷのいい女たちの一人でいたい。

  • 富岡製糸守りつづけた 片倉工業

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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