- Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000272049
作品紹介・あらすじ
市民の自発的な意思にもとづく社交団体が民主主義を支えるアメリカに対して、権威主義的で国家中心的なヨーロッパ-トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』に起源を発するこうした捉え方とはうらはらに、啓蒙の時代以降、西欧のみならず東欧・ロシアをふくむヨーロッパ全域では、道徳向上と社交を目的に掲げたクラブや協会、フリーメイソンなどの団体が次々と登場して活発な活動をくりひろげていた。市民たちのアソシエーションを軸にヨーロッパ近代史の新たな鳥瞰図を描きだし、市民社会の歴史に再考をせまる画期的な著作。
感想・レビュー・書評
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市民結社と民主主義 1750‐1914 (ヨーロッパ史入門)
(和書)2011年05月07日 21:50
シュテファン=ルートヴィヒ ホフマン 岩波書店 2009年3月
柄谷行人さんの書評から読んでみました。
柄谷さんの言う「問題に気付かせてられる」という部分は克服すべき課題だろうと思った。そういった一切の諸関係を覆せと言う無条件的命令という課題は柄谷さんのいうように理念として無条件的命令・至上命令としてあり得るものなのだろう。そういうものを現実の批判の中で見ていくことのためにこういう本を読んで気付かせてもらうきっかけとなるならいいのだろう。そこからどう考えるかが重要だろう。僕の場合、柄谷さんの猿まねであろうが自分自身の洞察力・経験・単独性というものをもっと意識してみたいと最近思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
市民の自発的な意思にもとづく社交団体が民主主義を支えるアメリカに対して、権威主義的で国家中心的なヨーロッパ―トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』に起源を発するこうした捉え方とはうらはらに、啓蒙の時代以降、西欧のみならず東欧・ロシアをふくむヨーロッパ全域では、道徳向上と社交を目的に掲げたクラブや協会、フリーメイソンなどの団体が次々と登場して活発な活動をくりひろげていた。
市民たちのアソシエーションを軸にヨーロッパ近代史の新たな鳥瞰図を描きだし、市民社会の歴史に再考をせまる画期的な著作。
[ 目次 ]
序章 民主主義と市民結社
第1章 社交のための結社―ボストンからペテルブルクにおよぶ啓蒙時代の社交
第2章 親密さと排除―一九世紀初めのブルジョワの情熱
第3章 結社好きな国民―ナショナリズムの時代における民主主義の実践
第4章 大衆文化、大衆政治―「世紀末」の危機
終章 市民結社のパラドックス
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