新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296342

感想・レビュー・書評

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  • アフォーダンスを理解したい人は読むべき本

  • アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンにより提唱された「アフォーダンス」についての入門書,ページ数が少なく元をあたるよりもハードルは低いだろう。デザインの理論としても重要な概念の一つであり,本書で入門して損のない内容だと思う。

  • p32 知覚とは、変化に埋め込まれている普遍を知ることなのだ。

    p60 アフォーダンスは、環境が動物に与え、提供している意味や価値である。

    p72 アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。それは動物にとっての環境の性質である。アフォーダンスは、知覚者の欲求や動機、あるいは主観が構成するようなものではない。それは、環境の中に実在する行為の資源である。

    p73 同じものを見ても、人によって異なるアフォーダンスが知覚される。だから環境に中のすべてのものに、アフォーダンスは無限に存在していることになる。

    p76 アフォーダンスを特定する情報をピックアップするために更新し続ける身体の動きを、ギブソンは知覚システムとよんだ。

    p96 環境の中の情報は無限である。それを探索する知覚システムの組織も生涯変化し続ける。知覚システムは、どのような環境と接触してきたかによって異なる個性的なものであり、情報の豊富さに対応するように分化し続けることで固有性をもつ。しかし、個性があるだけではない。包囲する情報は誰にでもアクセスできる可能性を持っているので、どの知覚システムにも共通性がある。知識を蓄えるのではなく環境に触れて、身体の振る舞いをより洗練したものにし、さらに多くの奥深い環境の意味に触れることができるようにしてゆくこと。それが発達することの意味である。

    自己効力感とアフォーダンスって関係ないのかな?

  • 読み始めたばかりだが、感覚=知覚でないことを知った。

著者プロフィール

1952 年生まれ。東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授を経て、現在、多摩美術大学美術学部教授。アフォーダンス研究の第一人者として、脳科学、哲学、建築、絵画、スポーツなど各界からの注目を集める。著書に『あらゆるところに同時にいる』(学芸みらい社)、『新版 アフォーダンス』(岩波書店)、『レイアウトの法則』(春秋社)、『時速250km のシャトルが見える』(光文社)など多数。訳書にJ・ギブソン『生態学的知覚システム』(東京大学出版会)などがある。

「2024年 『最新講義 アフォーダンス 地球の心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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