大坂落城異聞――正史と稗史の狭間から

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000610926

作品紹介・あらすじ

大坂落城の後、豊臣秀頼とその一族は九州に落ちのびたという伝承が、まことしやかに囁かれた。果たして豊臣家は本当に滅んだのか。大坂の陣を、徳川による大義名分のいくさと位置づける「正史」との緊張関係のもと、敗者たちの視点に立った、多彩な「稗史」が創られ続けた。その生成の実態に歴史学からのアプローチを試みる。

感想・レビュー・書評

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  • NHKの真田丸の最終回を見たあとに読み終わりました。
    大阪夏の陣の稗史をいろいろ調査して、民間にある伝説
    が紹介されています。また、大阪で起こった浄瑠璃にて
    夏の陣の伝説が、鎌倉三代記としてかたられていること、
    豊後の木下家に豊臣秀頼の子国松が分家として、
    生き延びていること。その子孫が一子相伝でそのような
    ことを伝えてきていること。大阪堺に家康の墓が存在
    すること。などなど。
    なかなか面白く読めました。

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著者プロフィール

1940年静岡県生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。群馬大学教育学部教授、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授を歴任。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究。著書に、『日本民衆教育史研究』(未来社)、『国定忠治の時代』(ちくま文庫)、『江戸の教育力』(ちくま新書)、『江戸の訴訟』『清水次郎長』『一茶の相続争い』(岩波新書)、『清水次郎長と幕末維新』(岩波書店)、他多数。

「2020年 『江戸のコレラ騒動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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