淀川ものがたり お船がきた日

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 53
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001112405

作品紹介・あらすじ

少年たちの目のまえにあらわれた、きらびやかな船行列。それは隣国からの使節団、朝鮮通信使でした!江戸時代の淀川を舞台に、興奮と熱狂の一日をのびやかにえがきます。

感想・レビュー・書評

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  • 天下人となった徳川家康は朝鮮と和睦を進め、向こうの宮城を荒らした「犯人」を差し出しさえした(おそらく言葉不通をいいことに適当な罪人を押し付けた)。朝鮮王もそこまでしたら「和解」しないわけにいかない。取り持つ対馬藩は双方に嘘をついた/で、将軍の代替わりの際には朝鮮から通信使が送られることになった/徳川秀忠の大坂城を目を怒らし「秀吉が建てた」と思う不見識、おそらく大きさ華麗さに怖気づいただろう/異様な行列が練り歩いた(チンドン屋の元祖)が、日本から朝鮮王を訪れることはなかった。行けば汚さ{王城も糞尿まみれ・入浴しない}、未開さ{車輪、手桶、色物衣料、常設市場がない}に辟易しただろう。

  • 地図が載っている

  • 秀吉の時代より 100年ほど後のお話し。朝鮮使節団が 船で 大阪に やってきた。

  • ★★★☆☆
    300年ほど前の江戸時代。
    大坂の町に唐の国から使節団がやってきました。
    町は大歓迎のお祭り騒ぎ。
    しかしなかには、物思う人もいて…。
    今の時代だから伝えたいという作者の思いが文と絵から。
    私たちが「橋」を渡ることができますように。
    踊り手さんたちのサヨナラの場面は度肝をぬかれました・笑
    かっこいい。
    (まっきー)

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著者プロフィール

1946年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。 主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』、『ぼくの村にサーカスがきた』、『えほん北緯36度線』、『えほん 東京』などがある。

「2021年 『海峡のまちのハリル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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