トラタのりんご

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 50
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001127034

作品紹介・あらすじ

大好きなりんごの木を育てているトラタ。鳥を追いかけて、りんごが実り輝くふしぎな庭に迷いこみます。「わっ、すっぱい」かじったりんごは、今ではめずらしい古い種類と知ります。次の日トラタはまた庭へでかけますが……。おいしいってなんだろう。食べものの過去・今・未来をもっと知りたくなる、あざやかで美しい絵本。

感想・レビュー・書評

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  • トラタは、りんごがだいすきです。ある春の日、おじさんから、りんごのなえとずかんがとどきました。トラタは、ベランダで、りんごのなえをそだてはじめます。夏になっても、まいにち水をやりつづけてきました。そんな日々をすごすトラタのもとに、ちいさな赤い実をくわえた鳥がやってきて――。
    りんごなど、普段身近にある食べ物は品種改良により、数多くの品種が生まれそして姿を消す品種があります。そういった社会における科学技術のあり方について興味を持ってもらうためiPS細胞の研究者と制作した作品。絵は好きだがオチが好みでなく残念。

  • おじさんからトラタに届いたりんごの苗。ちょっとしたきっかけから、身近なものを深く知ることになり、調べ考え、またその先を知りたくなる。
    表紙裏などにおじさんから届いたずかん(?)のりんごが並んでいるのが、また興味をそそります。

    躍動感のある鮮やかで大胆な色彩のnakabanさんのリアルな筆の動きで表現されていて、異国の雰囲気漂うオシャレ感もある一冊です。

  • 映画を見たような余韻を感じる絵本。何度読んでも飽きない。光が眩しくて、深みのある絵がとてもいい。

  • 見返しに並ぶ見たこともないりんご……。
    まっくろりんご
    細長りんご
    しましまりんご
    バラの香りのするりんご

    いったいどんなお話しなの?と読み進めます。
    一度読んでも??これは時間をかけてゆっくり味わいたい1冊ですよ!
    .
    トラタにりんごの苗と図鑑が届くところからお話しは進みます。
    小さな鳥に誘われるようにして出会う見たことのない庭とりんご達、おいしくないもの、すっぱいもの、1つとして同じはなく、普段食べているりんごとは大違い!
    これは夢?
    でもこれがひとつの扉になるのです。
    .
    人によって味の感覚は違います、価値観も違います。昔と今でも好みが違うかもしれない。
    りんごを通して食べ物の歴史を知り、人の過去、今、未来も知ることができることを教えてくれている、そんな本です!
    .
    品種改良をしながら味も見た目も変わってくること、もとのりんごはどんなだった?これからもっと新品種が出てくる?
    そんなことを考えるきっかけをつくってくれる、学びの世界を広げてくれる本かもしれませんね!
    .
    夏休みの自由研究に、普段食べているものについて、立ち止まって考えたり、調べたりしてみませんか?
    そこには人の歴史と未来のあり方がつまっているかもしれません。
    .
    トラタの育てているりんごはどんな味でしょう?楽しみですね。
    トラタの夢のような出来事がもっと知りたい〜に繋がります。

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    #絵本K

  • りんご一つとっても奥が深い。
    様々な種類のりんごがあり、私たちがお目にかかっているのはそのうちのほんの一部なんだなと改めて気づく。
    トラタが出会ったいろんな種類のりんごでいっぱいの庭は〈秘密の花園〉のようなドキドキとワクワクに満ち、nakabanさんの絵の色合いは激しく強く渦を巻くような美しさで迫ってきて目が離せなかったな。
    7歳の息子は初めて見るりんごの花を熱心に眺めていた。

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著者プロフィール

1974年生まれ。画家。広島市在住。絵画を中心にイラストレーション、文章、絵本、映像作品を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋『Title』のロゴマークを制作。著書に『よるのむこう』(白泉社)、『ぼくとたいようのふね』(ビーエル出版)、『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社) ほか。珈琲片手の時間が大好きである。

「2019年 『ランベルマイユコーヒー店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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