- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140910
感想・レビュー・書評
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一番おもしろかったのは、「アリババと盗賊」だった。前に絵本で読んだことがあるけど、忘れちゃってた。賢い家臣が、主君のアリババを何度も救うのがかっこいい。
ほかのお話でも、主君より家臣が賢くてかっこいいというのが結構あると思うんだけど、ぼくはそういうお話が好き(上杉謙信以外)。最終的に(主君が死んだ後も)、みんなが幸せになるお話が多い気がする。
絵は、昔風なんだけど、迫力があってわりとこわい。キラキラの絵より、昔っぽい感じが伝わってきていい。(小6)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を通して、イスラム圏のことについて少し知ることができると思うため、おすすめである。
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「千夜一夜物語」なんて素敵な題名だろう、夢、想像が膨らむような。
シンドバッドの冒険、アラジンと魔法のランプ、アリババと盗賊、また海中人、翼の生えた蛇等今のファンタジーの元になっている話が詰まった本。著者は1人ではなく、アラビアの方で言い伝えられた話をまとめた物だという。
有名な話なのに(アリババは小学校で劇もやったのに(盗賊役))話全然知らなかったな。でもなんだか、今読むと、すごいと言うよりずっこけてしまう話だったりする。ディズニーの アラジンと魔法のランプはどんな話になっているのか興味がわく。
小学生用で簡単に読めるし、知らなくて有名な話を手軽に読むには良い。他の物語も読んでみよう! -
「ヘビの妖精」など6編
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わりと躊躇なく、あっさりと人殺しが遂行されたりする
そういう生臭さと、
人情やら煌びやかな宝石やらが
当然のように肩を並べる。
そこが古いお話のすごいところ。
挿絵も素敵です。 -
ちょっと飽きてきた(笑)アラビアンナイト
魔神に引き合わされてお互い一目惚れした美男美女の結婚いやがる王子王女が病気になりながらもなんとか結婚までこぎつける「シナの王女」がちょっと面白かった
「アリババと40人の盗賊」は
こんな話だったのか〜
奴隷のモルジアーナさんが大活躍 -
あとがき、引用。
アラビアンナイト…千夜一夜物語
シャフラザートという名のお姫様が、世の中の女達に恨みを持つ
シャフリヤール王に死刑を宣告されます。
刑罰を逃れるために、毎夜、毎夜お姫様は王様に
面白い話しを聞かせ続けます。
千一夜も続いたとされる、その長い長い物語の中には
異なる多数の物語がつぎつぎに繋がって収まっています。
その物語の中の一部分が、このアラビアンナイト(上)、(下)
にまとめられているみたい。
一話一話、改編されてるやろうかもしれんし、
短編なんやけどそれぞれ味があって面白い。
(下)も怠れてくるかな?!と思いきや
シナの王女とかアリババと40人の盗賊、ものいう鳥
とか夢見心地なファンタジーだけど
どこか今の現実とかけ離れた面白い所のいるような
錯覚がするほど面白い作品です。自分的には好印象。 -
岩波少年文庫版、上下巻読了。
アラビアン・ナイトのたくさんのストーリーの中から、有名どころと、ほか数本を集めたもの。上巻には『船乗りシンドバッド』『アラジンと魔法のランプ』ほか二本が、下巻には『アリ・ババと四十人の盗賊』ほか五本が収録されています。
「そういえばアラビアン・ナイトをまともに読んだことがない」と思ったのだけれど、さすがに膨大な内容をかたっぱしから読むほどの勇気はもてなくて、とりあえず有名なものだけあつめたという、岩波少年文庫版を手にとってみました。さすがに児童書として出ているので、訳文がひらたくて読みやすいです。
さて、波乱に満ちた冒険の数々に、不思議な出来事がいっぱいで、異国情緒あふれていて、読みごたえのある面白いストーリーがたくさん……なのだけれども、日本人的感覚で読むと、なんていうか、かなりえげつない感じでした。
人をひどいいいがかりで殺したり、召使をひどい目に合わせたりした人間が、そのままめでたしめでたしと、良心の呵責もなくハッピーエンドを迎えたりするので、「えっ、あれっ……」と目が泳ぐこと数回。まあ、当時の人々の価値観を、いまの現代日本の感覚で読むのがそもそも見当違いなんだけれども、読んでてときどきぎょっとしました。
そして、読みすすめていくうちに、オーバーな表現のゴテゴテ加減が、変にクセになってきました。ひとめで心奪われるすごい美女! とか、宝石ゴロゴロ!! とか、ものすごく賢くて人望のある王様! とか、とんでもない力をもった魔法使い! とか、パッキリわかりやすくて、それがなんかいいなと思います。
なかなか面白かったです。いずれまた別の機会に、ほかの話も読んでみようっと。 -
下巻に収録されているお話は「アリ・ババと40人の盗賊」と「漁師と魔物」以外は多分初読みの物語ばかりのような気がするんだけど、物語のプロット的には同じような物語を西洋もので読んだことがあるような気がしたり、「シナの女王」のシナはおよそシナ(中国)的じゃなかったりして、こちらも結構楽しめました。 個人的には「初読み」の感動も手伝ってか、結構好きだなぁ、この下巻。 物語としての完成度は結構高い! そんな印象です。 でね、この物語が成立した時代のペルシアでは、インドぐらいまではそこそこの精度の情報があったような雰囲気ですね~。 で、「インドから向こうはみ~んなシナ」っていう感覚だったんじゃないかなと思われる記述が結構多いのも東洋人にとっては楽しいところだと思います。 「シナ」 ≒ 「正体不明の遠い異国」 ≒ 「ろまんちっく~ 」っていう感じがそこはかとな~く漂っています。
(全文はブログにて)