すえっ子のルーファス (岩波少年文庫 117)

著者 : エレナー・エスティス 渡辺茂男

• 岩波書店 (2004年7月16日発売)

作品紹介・あらすじ

モファット家のすえっ子ルーファスは、いつも元気いっぱい。左利きなので草野球で思いがけない大活躍をしたり、腹話術の練習をしてみんなをびっくりさせたり…。無邪気でいちずな男の子の奮闘ぶりをあたたかく描きます。小学5・6年以上。

感想・レビュー・書評

[quatorzeさんの感想 · 2021年11月23日]

ルーファスの明るくて楽しい日々。

モファット家の末っ子ルーファスが語り手である。ジェーンの毎日に増して、ルーファスの毎日は冒険や新しいことでいっぱいである。氷の下からお金を見つけたり、腹話術を練習したり。

しかし気になるのは、戦争が始まっていること。当然、ルーファスの日常にも戦争は入り込んでいる。兵隊のための編み物をしたり、手紙を書いたり、野菜を育てたり、石炭の質が悪くなったり。それでもルーファスは目の前のことに夢中で、読者は微笑ましく思いながら読み進めるだろう。そして、最後の戦争が終わり、平和が訪れたことに、モファット一家と共に安堵するのだ。

[noriyasuさんの感想 · 2008年4月24日]

y.