ミス・ビアンカ ひみつの塔の冒険 (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001142358

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  • 前作『ダイヤの館の冒険』で、たった一人で窮地に陥ったミス・ビアンカ。
    そのため、というわけでもないが、とにかく坊ちゃまのお側にいるという本来業務を全うするため、囚人友の会の議長を辞任することにする。

    しかし退職記念の船遊びのピクニックで、ミス・ビアンカは古びた塔に誰かが閉じ込められているらしいことに気づく。
    囚人友の会の議長を辞めた今、組織に頼ることはできず、友人のバーナードはミス・ビアンカがこれ以上危険な目に遭わないようにと願っているので、協力を求めることはできない。

    そこでミス・ビアンカはボーイスカウトの力を借りることにする。
    絶対危険な目に遭わせないことと、夏休み期間中だけの手伝いであることをミス・ビアンカは決める。

    閉じ込められていたのは、ガラスの館で大公妃に仕えていた執事のマンドレーク。
    ミス・ビアンカがそこでこき使われていた幼いペイシェンスを救出したため、マンドレークは大公妃から塔に幽閉されたのだ。
    いたいけな孤児をさらっては、死ぬまでこき使っていたマンドレークを許すことはできないが、それでも後世の機械は与えられるべきと考えるミス・ビアンカはマンドレークの脱出計画を立てる。

    脱出するだけではなく、真っ当な人間として生きていくための手立てをも考えるミス・ビアンカ。
    孤児院で庭師として働きたいというマンドレーク。
    果して彼は本当に改心したのか。
    そしてミス・ビアンカはどうやって出口の見当たらない塔から彼を脱出させるのか。

    今までで一番読後感が良かった。
    あんまり人の悪意が甚だしくなかったし、更生させることができるというミス・ビアンカの信念もよかった。

  • 美しく気高いミス・ビアンカ、今度は悪人を救う!

    前の話で大公妃の極悪な執事だったマンドレークを救おうとするミス・ビアンカの提案は、囚人友の会から全面的に拒否される。そこでミス・ビアンカはこの作戦に1人で挑もうとするが——。

    その勇気と賢さで困難に立ち向かうミス・ビアンカの姿に憧れと尊敬を抱く。同時に事務局長として周囲との調整に悩み、自己犠牲も厭わない献身を示すバーナードのことも好きになるのだ。

    元悪人であっても信じるミス・ビアンカ、全体の善のために身を捧げるバーナード、2人のように生きられたら素晴らしい。

  • バーナードの影が薄い…。

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