- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145458
作品紹介・あらすじ
陽気なマーティン・ピピンがリュートを奏でながら語る、ロマンチックな六つの恋物語。すっかり心を奪われた六人の若い娘たちは、井戸屋形のかぎをマーティンにわたしてしまいます。サセックス州の美しい自然を舞台にした名作。中学以上。
感想・レビュー・書評
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この物語、恐らくは文字で読むよりはマーティン・ピピンがしているようにリュートなんかを静かに奏でながら音で聞いたらもっと素敵に感じられる物語なのかもしれません。 男嫌いの娘たちに「恋の素晴らしさ」を物語る、ちょっとおとぎ話チックなお話が延々と続くんですけど、恋することに憧れ、恋に恋する年代の女性ならいざ知らず、KiKi のようにすれっからしになっちゃったおばさん(と言うよりおばあさん?)世代にしてみると「ま、そんないいモンでもないけどね・・・・・」みたいな気分になっちゃうんですよね~(苦笑)
いえね、KiKi だって「恋の素晴らしさ」は知らないわけじゃない(だって上記のコメントだけじゃ、まるで「いい恋を知らない哀しい♀」みたいじゃないですか!)けれど、本当の恋ってやつはこんなモンじゃないと思ってしまうのは事実なわけでして・・・・・。 で、ふと気が付くとこの物語に出てくる少女たちや、マーティン・ピピンその人や、マーティン・ピピンがこんな物語を語ることになってしまった原因を作った牧童のロビンよりも、ジリアンを井戸屋形に閉じこめた(?)ギルマン老人に一番共感しちゃっている自分を発見していたりするんですよね~。
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実際に読んだのはハードカバー・バージョンのものだがデータがないようなのでこちらで登録