王のしるし(上) (岩波少年文庫) (岩波少年文庫 595)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145953

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に記載

  • 影武者の話。
    時代背景や登場人物の把握が難しいので、読み始めは、多少とっつきにくいが、下巻は面白くなる。
    事前に「太陽の戦士」を読むと、主人公フィドルスが向った先の人種間の立ち位置などが分かって、更に面白いと思う。
    サトクリフの本には馬の話が、よく出てくる。
    車椅子生活を余儀なくされたサトクリフにとっては、憧憬の対象だったのかなと思う。

  • 部族間の抗争とか、誇りとか、さらりと書かれているけど、結構読み解けないところがあった…児童文学で誇りにふれる。 人を奴隷でなく、王にするのは、その人の精神のありようと、行動。 器が人を作る。器にふさわしくあろうとするのも大事なんだろうなあ

  • 2000年前のスコットランドが舞台。
    サトクリフはおもしろい。

  • 男くさー!(笑)神話のような雰囲気もなかなか悪くないが、どうにも男臭いのが少しつらいかも。

  • 人は器で成長する。「王」としての肩書きを与えられたら、王として振舞わざるを得なくなる。ラストまでテンポの良い語り口。でもまあ、よくある本なのかな

  • この物語の主人公、フィドルスはただ単に見た目が馬賊の王マイダーに似ているというだけで、王位を追われたマイダーの替え玉として雇われました。  常に雇われて、人に使われる立場だったフィドルスが偽りの・・・・と言えども、「王」となり、「王」として振る舞ううちに、彼は「王」になっていきました。  これは彼がある意味で「あるべき王の姿」という一種の Vision をぶらすことなく、その役目を真剣に務めてきたからこそ得た境地だと思うんですよね。

    最後に「王のしるし」を体現したのは、フィドルスであったけれど、同時にマイダーもであったところに物語の深みを感じました。  プロット自体はちょっと安っぽい感じがしないでもなかったけれど、最後の引き締めがあってその安っぽさが消えた・・・・そんな印象でした。  素敵な物語でした。

    (全文はブログにて)

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