- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001146172
感想・レビュー・書評
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奥谷村から離れた広大な森の一部、古森と呼ばれる、小さいけれど、古いモミの木々がそびえ立つ美しい森に、新しい所有者となったプローコロ大佐がやって来る。
見張り役のカササギ、木の精たち、風のマッテーオ、森の動物たち。豊かな自然を背景に描かれるファンタジー。
予想外の展開で、つかみどころのない不思議な話だった。カササギについては、正直よくわからなかった。個人的には、大佐の「影」の話を興味深く読んだ。
失われる少年時代。必ずやって来る「老い」と「死」 しかし新しい命は育まれる。
最後に去っていくマッテーオがよかった。
ブッツァーティ作品をもっと読みたくなった。
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古森を受け継いだプローコロ大佐と甥のベンヴェヌート。森に住む様々な妖精たちと関わりながら古森を守り抜く。
素敵な話なのに、今一つ受け入れられない私。
この違和感何かなあと、思っていたのですが訳者あとがきに宮沢賢治に似ているとあり、とっても納得。私は、賢治が苦手だったのだ❗ -
『タタール人の砂漠』の著者
明快でわかりやすいストーリーがないのが読み通せる理由かもしれない
風や木々、動物たちのほうが
人間の主人公よりもいきいきしていた -
子供向けブッツァーティ。これもまたよきですね。
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自分自身の子ども時代はいつ終わったんだろう?と考えずにはいられない。できればどこかに残っていてほしいと思う。そして、自分の影に愛想をつかれるような生き方はしたくないなあ。よかったね、大佐。
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ほんとは暗そうだし読むのやめようと思ってた本。読んだらすごく良かった。こういう本を子供の時読んでたらまた違ったかもなー。
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久しぶりにとても良い本に出会えた。やっぱり、中学以上が対象の児童書が好きかも。この作者の作品を他にも読みたい。