南極の冒険 (ミス・ビアンカ シリーズ 6)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001152562

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  • ミス・ビアンカとバーナードの囚人友の会の役員としての最後の総会の日、最初の冒険でともにくらやみ城に向かったノルウェーの旅ねずみ・ニルスが、くらやみ城から救出した詩人が南極に取り残されているので助けてほしいと言いに来る。
    もちろんバーナードはミス・ビアンカに危険なことをさせたくはないが、ミス・ビアンカが行かないわけがない。

    たまたま南極観測用の飛行機が、南極で遭難した人のために追悼の花輪も積むというので、それに紛れて飛行機に乗り込むミス・ビアンカとバーナード。
    花輪が落とされたそばにたまたま意識不明で斃れていた詩人を起こして、詩人に気がついてらーぷを垂らしている飛行機に向かわせる。
    詩人は何とかロープにつかまったが、ミス・ビアンカとバーナードはつかまり損ね、南極大陸に置き去りにされてしまう。

    今回のとらわれ人は、実はミス・ビアンカとバーナード。

    まず最初は北極グマの坊やにつかまる。
    坊やはミス・ビアンカをペットとしてとても大事に思っていたので、雪で頑丈な城と堀を作り、観測隊が残していったチーズを与えるが、自由はない。

    ある時、物見高いアデリーペンギンたちがやって来て、城をこわし、ミス・ビアンカたちを連れ去る。
    しかし社交好きで浮かれ騒ぐだけのアデリーペンギンたちのところにいても、状況の改善は望めないので、ミス・ビアンカとバーナードは吹雪の中、自分たちが元居た場所を目指すのだが、離れ離れになってしまう。

    気づくとミス・ビアンカは皇帝ペンギンの城で貴賓扱い。
    しかし自分以外をすべて見下している皇帝ペンギンにだんだん我慢ならなくなったミス・ビアンカは…。

    結局腹をくくったミス・ビアンカの言動が、自分たちを救うことになる。
    誰も彼らが南極にいることを知らないので、自力で脱出しなければならないという絶望的な状況の中、年をとって体力の衰えも感じつつ、気持ちで負けることのないミス・ビアンカがとても良い。

    さて、なぜ南極大陸に北極グマがいるのか。
    アザラシさんの家族と交換訪問をしてるのですって。
    だからごくまれに南極に北極グマがいることも、あるかもしれないね。

  • ついにミスビアンカとバーナードが救出される側に。
    内容的にはシリーズの中では一番つまらなかったかなあ。
    シリーズの最後の方をおもしろくするのは大変ですね。

  • 2012.5.20読了

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