やまをとぶ (岩波の子どもの本)

著者 :
  • 岩波書店
4.13
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本棚登録 : 82
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001154047

作品紹介・あらすじ

ぼくのうちのまわりにはね、いろんないきものがすんでるよ。きらめく伝書ばとの群れ、庭の実を食べるつぐみたち、空き地のたぬきの親子、大空を飛びまわるとび……。山は大きくて、空は広いんだ。ぼくと犬のくろの、空想ゆたかな楽しい日々、いきものたちと里山に生きるよろこびを、絵本作家きくちちきが心をこめて描く。

感想・レビュー・書評

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  • ロングセラー中心の「岩波の子どもの本」にめずらしい新作(創刊70年記念らしい)。地にも空にもいのちがあふれている里山にくらす男の子のゆたかな世界を感じられる。きくちちきさんののびのびした絵がうれしい詩画集のような絵本。こういう土地(山に囲まれ空が広い盆地)に暮らすこどもは、日本ではかなりの少数派になってしまっているかもしれないけれど…だからこそなのだろう。

  • 絵手紙風の絵が気持ちいい。大胆に描かれていて里山に暮らしている子どもの表情が生き生きと伝わってきます。

  • 「あさひ」から「ゆうひ」まで、いいこともそうでないこともあって…それもこれもみんな、山の「いきもの」といっしょに。

  • 「ぼくのうちのまわりにはね、いろんないきものがすんでるよ。きらめく伝書ばとの群れ、庭の実を食べるつぐみたち、空き地のたぬきの親子、大空を飛びまわるとび……。山は大きくて、空は広いんだ。ぼくと犬のくろの、空想ゆたかな楽しい日々、いきものたちと里山に生きるよろこびを、絵本作家きくちちきが心をこめて描く。」

    「「岩波のこどもの本」シリーズは、原書は絵本だが、サイズが統一され、子どもの読みやすい大きさで手に取りやすい本。ひとり読みを始めた子どもたちにとって、自分で本を選ぶことは、おとなが思っているより難しい。大人とと違って書評などの手がかりがないので、子どもは表紙の絵や活字の大きさ、本の厚さで判断するしかあない。そこで、本を選ぶ手助けが合った方が、読むことに集中でき、読んで楽しいという経験が積める。「読んでみたらおもしろかった」という体験を積み重ねて、本への信頼感を育て、活字を追う事が苦にならずに本が読めるようになる。」
    (『わたしたち、子どもの本の応援団』越高令子+山浦美幸+佐藤あけみ 著 かもがわ出版 より)

  • 子どもの周りには色んな生き物がいっぱい
    犬も鳥も人もみんな一緒

  • Y
    4歳6か月

    K
    6歳10か月

  • すごく、すごく美しい話。
    いきものに囲まれて暮らすことのなんと美しいことか。
    文の読み応えもある。
    絵はとても癖があるんだけど、人や動物たちの笑顔もいいし、それ以外の顔もいい。
    こんな風に暮らしたい。

  • 山は大きくて、空は広い。ぼくと犬のくろの空想ゆたかな楽しい日々、いきものたちと一緒に生きる喜び。絵本が教えてくれる。自然はいつでもそこにある。それを自分が感じられるかどうかだ。
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  • 小さな絵本だけど、スケールが大きな絵本でした~カラーとモノクロのバランスが、また、いいですね~

  • 今にも飛び出してきそうな力強い筆遣いや、リズム感のある言葉……ずっとずっとファンで、追いかけてきたような気がします。昨日も朝からちきさんにお会いする為に家を出ました、笑。
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    新作の2冊にしっかりサインを頂きホクホクしながらの帰宅、ゆっくり読んでみましたが、やっぱり好き!
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    以前「友達のような本が作りたい!」とちきさんの言葉を耳にしたことがありますが……、ずっとその思いを通されているような気がします。
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    ダイナミックな絵柄とは反対に、穏やかな声でお話しされるちきさんにこんなことをお聞きできました。
    今回の新刊、「やまをとぶ」は岩波のカンガルー版なので、いつもよりサイズが小さくなりどんな感じになるかと楽しみにしていたことをお伝えしたら、やはり同じように不安と期待があったと…。でも新刊を手にし、とても良いサイズ感で、納得のいったものになりましたと!お話しされていました。
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    カラーページと白黒ページが交互に、そして最後の夕焼けは連続カラーページ!
    小さなサイズでも要所要所に工夫とページを楽しむ醍醐味があり、素敵な1冊になっています。自然や動物は身近な存在、キラキラした力がみなぎる1冊です!
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    #やまをとぶ
    #きくちちき さく
    #岩波書店
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    もう1冊、こちらは小さい頃に経験をしたことのあるような、少年と犬との小さなドキドキする冒険のお話しです。
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    決まったページを何度も繰り返し読むお子さん、絵をやさしく眺めるお子さん、自分の経験を重ねながらワクワクするお子さん……きっとそばにいつも置いておきたい1冊になると思いますよ。
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    絵本作家としてデビューする前に、大池氏のギャラリーで個展をするなど、その頃からの出会いで絵本作成となったようです。
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    #すこしとおくへ
    #おおちくにひろ さく
    #きくちちき え
    #あかね書房
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著者プロフィール

1975年北海道生まれ。絵本作家。2012年『しろねこくろねこ』(学研プラス)でデビュー、同作が2013年ブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞。また、2019年には『もみじのてがみ』(小峰書店)で同展金牌を受賞。その他の絵本作品に『いちにのさん』(えほんやるすばんばんするかいしゃ)、『ゆき』(ほるぷ出版)、『パパのぼり』(文溪堂)、『しろとくろ』『くろ』(講談社)、『とらのこ とらこ』(小学館)、『おひさまわらった』(JULA出版局/フレーベル館)など。

「2023年 『ひとりで あしぶみ していたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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