月白青船山(つきしろあおふねやま)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160222

感想・レビュー・書評

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  • 伝説、暗号、宝捜し…… ひと夏の少年少女の冒険。

  • 鎌倉という場所と歴史に題材をとって、そこはおもしろいと思う。
    もうひとつ、うまく伝わってこない。
    知ってる人には出てくる場所が分かるのだろうけれど、知らなくても景色が見えてくるといいのにな。
    謎解きの部分がちょっと急いでる感、エピローグは余計、
    入れるんだったらもっと違った形で欲しかった。

  •  プロローグで描かれるのは、1188年の若者。若者は、追っ手から逃げ塚にあるものを隠し、自分が無事に戻れなかった時のために手がかりを残す。
     その後場面は変わって現代の鎌倉。夏休みに大叔父の屋敷に預けられることになった兵吾と主税の兄弟は、地元の少女・静音と知り合う。3人が落武者の道とよばれる切り通しで遊んでいると…。

  • 児童書だけど、大人が読んでも面白かった。ファンタジー好きの私にはツボだった。頼朝の娘の大姫の悲恋は平家物語を読んで知っていたけど、これが題材になっているなんで・・。いろいろ本を読んでいると他の本とのつながりがあったりして面白い。
    朽木さんの本は「八月の光」しか読んだことがなかったけど、もっと他の作品も読んでみたい。

  • 代々長男は兵吾、次男は主税と名付けらしている造酒(みか)家の兄弟は、夏休みを単身赴任の父親のいるオーストラリアで過ごす予定が、父親の急病で北鎌倉の大叔父の家で過ごすことになる。母は看病でオーストラリアへ行き、二人だけで鎌倉の山に近いお屋敷へと向かう。そこで近くに住む主税と同い年の少女・静音と仲良くなり、切通の山道を滑って遊んでいるうちにタイムスリップしてしまう。
    代々続いた謎を静音の母親や大叔父も交えて解いていく。鎌倉の地形や史実をうまく踏まえた日本的なファンタジーになっている。

  • 夏休みのあいだ、鎌倉の大叔父の家に預けられることになった5年生の主税と中学3年生の兵吾の兄弟

    地元の少女で主税と同じ5年生の静音と出会い、切り通しで遊んでいるうちに、見知らぬ谷に迷い込んでしまう

    そこは、星月谷(せいげつだに)
    時の流れなくなった不思議な谷

    3人は老人にこの谷を救ってほしいと頼まれる

    鎌倉に伝わる悲しい伝説の謎を、現代の少年たちが八百年の時を超えて解き明かそうとする

    著者2年ぶりの書き下ろしは“喪失と回復”の本格ファンタジー
    子どもの本棚にしまっておくのはもったいない

    地元の地理に明るければさらにたのしめる鎌倉と大船が舞台のご当地本

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著者プロフィール

広島出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞、福田清人賞受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかの著書に『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『月白青船山』(岩波書店)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)などがある。
近年では、『光のうつしえ』が英訳刊行され、アメリカでベストブックス2021に選定されるなど、海外での評価も高まっている。

「2023年 『かげふみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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