- Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002710150
作品紹介・あらすじ
SDGs(持続可能な開発目標)達成のためには「生物多様性の保全と持続可能な利用」が必要.それはヒトの衣食住や文化が「生態系サービス」に依存しているから.では将来への課題はどこにある? 生物多様性の大切さと問題を確認し,消費者にできること,教育現場での実践例,国内外でのユニークな取組みを知ろう.【オールカラー】
感想・レビュー・書評
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ボリュームは小さいが、中身・内容は非常に簡潔で充実している。
幼保、小中高の先生はもう読んでおられるだろうか。
毎日のようにニュースになっている事件の加担者は、実は何も知らない一般人なのかもしれない。
具体的な消費行動において、正しい選択をすれば、気候変動や自然災害のリスクを減らせるかもしれない。あらゆる可能性を実例を挙げて、わかりやすく説いている。
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SDGsに絡めながら生物多様性の危機について事例と示唆を与えてくれる良本。
ゾウが周り巡って森の炭素貯留に貢献するといった印象的な事例もあった。
具体的にどのように行動すべきか一人一人が考えるきっかけになるといい。 -
本書文中にある「世界一の速度で海岸の自然を損なった国」という言葉が印象的でした。これだけ資源を乱獲しても知らぬ存ぜぬを貫く人々、さらなる消費を増長するメディア、地球の生物はとっくに限界を超えているのにもかかわらずその無関心さや対応のなさとの因果関係について社会学的に調査しても面白いのではないかとさせ思ってしまいます。それだけの破壊を行なっても直接的に影響の分からない都市に多くの人々が住んでいるということでしょうか。つまり特に日本のような無関心なエネルギー消費大国の都市の人々がこうした問題に気づくようになった時は完全に手遅れということでしょうね・・・。
本書中にも言及があるオックスフォードの研究を踏まえて、ヴイーガン実施のためのインセンティブは直ちに行う必要があります。 -
ヒトは、生態系サービスに依存して暮らしている。SDGsを学ぶ上でよく耳にするこのフレーズの、基本をまずは押さえたいと思い手にした本。
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生態系サービスとは、多様な生き物が連携したはたらきにより生み出されて、人間社会に提供される便益のことだ。
私ももちろん例外なく、受益者のひとり。
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しかしながら、ストックホルム大学のヨハン・ロックストーム教授によれば、「現代におけるとりわけ大きな変化は、種の絶滅リスクで測れる生物多様性の喪失」であり、「多様性を喪失する速度は、地球環境の安全限界を大きく超えている」という。
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それも人間活動の影響によって生じている危機だ。特に、私たちの暮らしに深く関わる一次産業がもたらし環境負荷が、その主要な要因となっている。.
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本著では、この生物多様性の危機を解決するために、まずは現状とさまざまな要因の解説を行い、その上で、日本と世界各地で実践されている問題解決の試みを紹介している。
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私の中で、特にショックだったのが、本著内で紹介されていた、農産物等の輸出入で脅かされる絶滅危惧種についての分析結果だ。
その分析によると、輸出による絶滅危惧種の数が多いのは、インドネシアが第一位。
そして、インドネシアからの輸入によって、インドネシアの絶滅リスクを高めているのは、第一位が米国:約1000種、第二位が日本:約700種だった。
私の消費の選択が、世界の国々の絶滅リスクに繋がっていること。ぼんやりと課題意識を感じていたけれど、定量的な研究が示されていたことにより、無知により絶滅リスクに加担していた自分自身に対して、大いにガッカリしたのだった。
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ネクストアクションとして、本著で紹介されていた論文をまずは読んでみようと思う。その上で、私の持続可能な暮らしを再考していきたい。 -
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開発目標15:陸の豊かさも守ろう
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