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- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003021316
感想・レビュー・書評
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誰しもが知っているお岩さんの原作。鶴屋南北の代表作である歌舞伎狂言。メインは確かにお岩さんだが、その周辺で繰り広げられるお袖(お岩の妹)・直助・与茂七の話、小仏小平の話もあったことは読むまで知らなかった。作中で幽霊になってしまう小平はお岩さんの対になる役として作られたが、お岩さんほどの人気が出なかったとかであまり知られていないらしい。そして四谷怪談の土台になっているのが忠臣蔵、という構造が大変興味深かった。時折登場する由良之介(=大石内蔵助)という名前や、討ち入りの計画を練っている与茂七など、随所に忠臣蔵を彷彿とさせる言葉が散りばめられていて面白い。
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2015.11―読了