鶉衣(上) (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003021514

作品紹介・あらすじ

高雅にして軽妙-芭蕪と好対照をなす俳文の名手、也有(一七〇二‐一七八三)珠玉の文集。和漢の古典と民間里謡に精通し、修辞的技巧を凝らしながら、機智に富んだ温かなまなざしを身の回りの器物や動植物に注ぐ。上巻には前編・後編の一〇三篇を収める。

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代、赤本の出題で初邂逅。「摺鉢伝」だったのだけど、面白すぎて問題を解くどころじゃなかった思い出。あれが試験本番じゃなくてよかった。
    なお本番で解いた古文も安定の面白さだった。ずるい。

    俳文、というらしい。俳句を能くする人が著した、和歌の典雅に対する俳句のおかしみをまじえた随筆集。注で膨れ上がってはいるけど、上巻だけでもけっこうなボリューム。久しぶりの古文に苦労しながら楽しく読めた。
    身の回りのちょっとした事物や世間の習俗、隠遁生活のあれこれなど、テーマは様々。その多くが鋭く、そして巧みな比喩や引用や地口など彩り豊かに綴られていてとても興味深く面白い。よほどの教養がないと書けないよねこれ……と、本文と注を往来しながら思う。昔の教養人はすごい。
    今まであまり注目したことはなかったけど、著者と友人達の交流が窺える文章もなかなか面白かったかも。そういう輪の中で後進も育っていくのか、88の「題像文」の秀逸さに笑いを禁じえない。

  • (祖父によると)口伝えで、私の家は横井也有の子孫なのだそうで。興味が湧いたので色々調べ、著作を借りてみました。古語文のため読みづらいのですが、逆に言えば読みごたえがある文庫。

  • 読みたいと思いながら読めなかったほんの一冊。隠居間近い身として、いいなあと思いながら読める年頃になったかなあ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号911.33/Y76/1

  • 新聞広告によると

    《高雅にして軽妙洒脱--.芭蕉と好対照をなす名手,也有の俳文集.》

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