立子へ抄: 虚子より娘へのことば (岩波文庫 緑 28-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102893

感想・レビュー・書評

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  • 虚子先生、名言が多すぎます。
    またもや付箋でいっぱいになりすぎ、そのすべてを引用に書こうなものなら、一日すべてを費やさなければなりません。

    俳句そのものの指南、生き方、仕事について、女性が牽引する俳句の世界について…

    今時の成功哲学や、自慢話を鼻からぶら下げるビジネス書など影を潜めてしまう。
    それこそ「高浜虚子366日の言葉」なる本に編集しても良いくらいである。

    そして自然その他、物事の表現力。

    美しいのは、娘、立子への言葉。
    娘に対して「あなた」呼ぶのである。
    この頃は、家族であっても互いを呼ぶのに凛と律した精神があった。

    此の時代の精神が今もあれば、家族や経済ももっと背筋を伸ばしたものであっであろうにと、偲ばれる。


    参考
    この本に出てくる、映画、本

    映画
    巴里の屋根の下 


    土佐日記
    柿右衛門と色鍋島

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著者プロフィール

明治7年松山生まれ。本名、清。子規、漱石、碧梧桐らと親交を結び、『ホトトギス』発行人となって今日の俳句隆盛の基礎を作る。「客観写生」「花鳥諷詠」など、広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。昭和34年没、85歳。

「2021年 『進むべき俳句の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高浜虚子の作品

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