柿の種 (岩波文庫 緑 37-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003103777

感想・レビュー・書評

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  • 物理学者である著者の日常、ふと思ったことなど、日記的な形で綴られている。
    もとは、俳句雑誌に書いた短い文章を随筆集とは独立して収録し、出版されたそうだ。
    他愛もないことが、じっくり読めば結構、味わい深く、時間のある時にゆっくり読みたい書である。
    著者自身も、そういう読まれ方を希望しているそうだ。

  • 物理学者、寺田寅彦の随筆集。
    日々の暮らしの中で感じた様々な事柄が1~2頁の短さで綴られている。

    内容は物理的ではなく、隠居した老人が窓から庭を眺めつつ書いた日記のような、文学的、描写的で平穏な印象。
    読みやすい。

  • 寝る前に少しずつ読んでます。

  • しみる。

  • 2009年11月19日
    短編で 移動中に読み易い

  • 科学者なのにこの詩心。寝る前にちょっとずつ読みたい。

  • 虫の目と鳥の目を持つひとの短文集です。

  • ラノベを何冊か続けて読むとこういうのが読みたくなる。
    羊羹の後にお茶が飲みたくなるのに似ている。

    どっちも好き。
    でもだんだんお茶のほうが好きになっている気がする。

  • 「吾輩は猫である」の寒月君とオーヴァーラップさせてしまいます。<br>
    飄々としているような真剣なようなところが好きな随筆で、書棚に置いて折に触れては読み返したりしたいですね。ガラスに鉄球を当ててその罅の入り方を調べるとか椿の落ち方を調べるとかいう実験をしているなど、なんだか夢の中のことをしゃべっているような不思議な感じがします。

  • 漱石門下で物理学者の寺田寅彦による文系×理系の混合産物。
    短い文章にするどく現実(現象)を描写しながら余韻も残す・・・だ〜いすきvな本です。

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著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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